環境共生学類の金子命助手が「酪農学園生物図鑑」を作成しました。

Date:2022.10.24

NEWS NO.32(2022年度)
環境共生学類の金子命助手が「酪農学園生物図鑑」を作成しました。

 本学の農食環境学群環境共生学類の金子命助手が「酪農学園生物図鑑」を作成しました。
この図鑑は大学敷地内及びその近隣の生き物を動物・菌類・植物の3編に分けて取りまとめたもので、生物ごとに分布や生物サイズ・観察難度が一目で分かる様になっています。

 

図鑑を作成された金子命助手に経緯などを聞きました。

Q1.図鑑作成の経緯について教えてください。
 学類新入生オリエンテーションの一コンテンツとして、本学の自然環境を広く知って貰うためにはどうすれば良いかと考えたのがきっかけです。
その際に私が修士時代、マレーシアサバ大学の留学生の方々を対象に、学内や野幌森林公園を案内するために作成した図鑑『Nature of Rakuno Gakuen』を思い出し、それをベースとして新入生向けに日本語訳や解説種数を増やしたものが本書となります。

Q2.図鑑の完成までにかかった期間について教えてください。
 原稿自体は今年の3月から編集に着手したので、完成までにはおおよそ半年くらい掛かりました。掲載した生物写真の撮影・収集は学生の頃から行っていたので、延べ10年近くは掛かっていると思いますね。調査と言うほどのお堅い物は行っておりませんが、ほぼ毎日、学内の隅から隅までをくまなく散策しておりました。

Q3.図鑑作成で苦労した点について教えてください。
 全行程通じて楽しみながら取り組むことが出来ましたが、歩いているだけでは中々見つけられない微小な陸産貝類(カタツムリのこと)を探し出すのには少々骨が折れました。図鑑内でも紹介しているオジマヒダリマキゴマガイやケシガイは、成体でも1.5~2mm程度の大きさしかなく、それだけでも見つけるのがとても大変なのですが、そんな彼らはあろうことか林床に堆積した落葉の隙間を好んで生息しているのです。45Lゴミ袋一杯の湿った落葉を研究室に持ち帰り、それらを一枚一枚ルーペで丁寧に確認して、それでも一匹も見つけられなかった時は流石に自分を見失いそうになりました。その分、見つけられた時の喜びもひとしおなので、皆さんも楽しくチャレンジしてみて下さいね。

Q4.図鑑完成にあたっての感想を一言。
 本学関係者だけではなく、近隣の野幌森林公園などを利用される方々にも広く楽しんで頂けるものが出来たのではないかと思っております。この書籍が皆さんの自然観察の参考ないしはきっかけとなれば、著者としてこれ程嬉しいことはありません。本書の作成に当たって、写真提供者の皆さん、編集協力を頂いた本学大学院生の畑中朋子さん、石川結子さん、そしてご多忙の中、書籍の出版・公開に向けて沢山のご尽力を頂いた本学教職員ならびに関係者の方々に深くお礼を申し上げます。

クリックすると図鑑のダウンロード

金子命助手が作成された「酪農学園生物図鑑」は、近日中に本学ホームページ内にある環境共生学類紹介ページからもダウンロードが可能となる予定です。

環境共生学類の紹介ページ:https://www.rakuno.ac.jp/department/symbiotic.html


【問い合わせ先】
農食環境学群 環境共生学類
助手 金子 命(かねこ みこと)
E-meil:mkmkm@rakuno.ac.jp
TEL:011-388-4754


酪農学園生物図鑑電子版ダウンロードに関しての注意事項

・書籍中のイラストおよび写真の無断転載及び複製等の行為は禁止といたします。
 ※教育目的などで使用したい場合は別途ご相談下さい。