環境共生学類で地域ぐるみの野生動物管理に向けた特別授業を開催

Date:2019.07.29

NEWS NO.27(2019年度)

環境共生学類で地域ぐるみの野生動物管理に向けた特別授業を開催

7月24日(水)に、本学環境共生学類では兵庫県立森林動物研究センター(兵庫県立大学)の山端直人教授と、島根県美郷町山くじらブランド推進課の安田課長をお招きし、地域ぐるみの野生動物管理についての特別講義(環境共生学特論Ⅰ/野生動物保全行政論)を行いました。山端氏は本学で2度目の授業、安田氏は初めての授業となりました。
山端教授は、三重県や兵庫県でサルの対策をされており「集落診断」と呼ばれる手法で、地域住民と一緒に対策を考えて体制を構築する国内の第一人者です。今回は「鳥獣害対策に向けた集落診断とファシリテーション技術」というテーマで発表いただきました。
安田課長は美郷町で地域住民とともにイノシシの対策をされており地域住民が主役となる独自の体制を構築して、食肉や皮革の有効活用も行われています。そのユニークで効果的な取り組みは非常に有名で、テレビや新聞等でも多く取りあげられています。今回は「島根県美郷町における地域ぐるみの鳥獣害対策と地域の活性化」というテーマでお話しいただきました。
お二人のお話で共通する点は、鳥獣害対策を単に対策としてとらえるのではなく、この問題を通じて人口減少や高齢化が進む中山間地域の活性化に結びつけていくという考え方でした。

最近は、北海道や札幌近郊でも、ヒグマやエゾシカの適切な保護管理や人間との共存のあり方が考えさせられる出来事が頻繁に起きています。今回の特別講義では、講義終了後に環境共生学類の佐藤喜和教授、伊吾田宏正准教授を交えたパネルディスカッションを行いました。これまでの研究活動を通じて感じた地域連携の重要性や、札幌市周辺における現状の情報交換を行い、地域ぐるみや地域と連携した野生動物保全の重要性について議論しました。当日は、学群1年生から修士課程の大学院生、助手なども含めて延べ100名以上が参加し、パネルディスカッションでは参加した学生さんからの質問や意見なども交えて活発な議論が行われました。お忙しい中、遠方よりご来学いただき、授業を行っていただいた講師の先生方に感謝申し上げます
環境共生学類では、引き続き第一線でご活躍中の方を講師に招いてお話を聞く機会を設ける予定となっています。