2024年度春期キリスト教教育強調週間のおしらせ
Date:2024.05.21
2024年度春期キリスト教教育強調週間
2024年度春期キリスト教教育強調週間を下記のとおり計画しました。
今回の強調週間には、日本文化に親しみ造詣も深いエディンバラ大学アソシエイト・チャプレンの神学者ウルズラ・グリエネッケ先生をお招きして、絶望的な状況における希望について語っていただきます。キー・ワードとなる「レジリエンス」は元来ボールが圧力を受けてへこんだ後の復原などをイメージさせる単語ですが、心理学ではトラウマティックな状態から回復するという意味の専門用語となっています。さらに最近では神学や聖書学を含む諸領域でしばしば聞かれる単語となっております。それはおそらく、COVID-19によるトラウマや現在世界を巻き込んでいる2つの戦争、インフレーション、気候変動などなど、全世界の人々、とくに若い学生たちの将来に影を落としている事柄に対応しようとする中で生じたトレンドだと考えられます。
このような状況において、どのような希望を語ることができるのか、グリエネッケ先生の経験からお話しいただく予定です。
――――――記―――――
日時: 2024年6月4日(火) 10時40分~12時10分
場所: 黒澤記念講堂
聖書: ローマの信徒への手紙8章31-39節
詩編22編2-12節および25―32節
主題: 「ソヴィエト占領下のラトヴィアにおけるレジリエンス:希望そして信仰」
講師: Dr. Rev. Urzula Glienecke, Ph. D.
Associate Chaplain at the University of Edinburgh
言語: 英語(髙橋優子教授による同時通訳あり)
【講師紹介】Dr. Rev. Urzula Glienecke. Ph. D. (ウルズラ・グリエネッケ)先生
1974年ラトヴィア生まれ。エディンバラ大学アソシエイト・チャプレン。神学者・芸術家・社会活動家。ソヴィエト占領下のラトヴィアに生まれ育ち、思想信条の自由のための非暴力的闘いに参加。17歳のときリガ(ラトヴィアの首都)が解放されるとすぐに神学の勉強を始める。ラトヴィア・ノルウェー・ドイツ・スペイン・アイルランドで研究し、2011年に宗教間理解・牧会心理学を専門として博士号(宣教神学)を取得。彼女は社会的・環境的正義を求めて、とくに周縁の人々とともに働いている。
以上。
関連リンク
◇酪農学園大学キリスト教教育ホームページ
https://rakuno-ce.org/