文部科学省「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」 第4回留学成果報告会で本学学生が優秀賞を受賞

Date:2019.04.23

NEWS NO.5(2019年度)

文部科学省「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」

第4回留学成果報告会で本学学生が優秀賞を受賞

文部科学省の官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の第4回留学成果報告会が2月3日に、文部科学省で開催され、本学獣医学類4年(当時3年)の前田沙優里さん(第6期派遣学生)が優秀賞を受賞しました。

全国7カ所で留学体験発表会(北海道会場は昨年11月10日)が開催され、高校・大学合わせて140名が参加。21名(高校生10名、大学生11名)が選抜され、全国大会に進みました。

前田さんは、北米・カナダのサスカチュワン大学(2017年9月~2018年7月)とアフリカ・ガーナ・Veterinary Service Office(2018年8月~9月)での留学報告をまとめ発表しました。

【留学内容と成果】肉牛生産向上を目的とし、カナダのサスカチュワン大学繁殖学研究室にて約10カ月間、精子と卵の研究チームに参加。世界最先端の人工授精等、繁殖技術を学びながら、自身の肉牛胚の研究を進めた。
ガーナでの牧場往診を主とした4週間のボランティア活動では、酪農関係者会議に登壇。ガーナにおける食肉生産過程の問題点改善策などを日本との比較をもとに発表した。両国で人脈、機関のコネクション形成に成功。先進国カナダを知る獣医学生だからこそ見えたアフリカの獣医療問題や人への医療問題を解決する今後の活動指針が定まった。
留学前のインタビュー記事はこちら

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🍀前田さんにインタビュー


Q:文科省での発表はどんな感じ?
A:「動物を通じて人間社会に貢献」が発表テーマで、北海道大会では5分、全国大会では7分の持ち時間でした。心臓がバクバクするほど緊張しましたが楽しんで挑めました。

Q:留学のきっかけは
A:入学当初は留学するのは大学院でいいかなと思っていましたが、いつならいい?5年生?いや、「行きたくなったその時に!」と。鉄は熱いうちに打てと言いますし、行けばなんとかなるさと留学を決めました。

Q:現地に行ってみて感じたこと
A:第一に語学の壁でした。元々英語が苦手でしたが何とか努力しました。それでもカナダでの南米研究者とのスペイン語、ポルトガル語アクセント英語には苦労しました。
ガーナでは、ゴミのポイ捨てが多く家畜がゴミを食べてしまうなど衛生面での問題点を強く感じました。ボランティア活動を通じてHACCPの話をするなど衛生改善指導を行いました。家畜の生産性向上につながってほしいと思います。サスカチュワン大学では、肉牛の卵の染色技術をメインに、人工受精や繁殖技術を学びました。周りの研究者がやさしく接してくれて、チームの一員として認めてもらえたことがうれしかったです。

Q:獣医師を目指すきっかけは
A:小さい頃から家に動物がいるとか、親が獣医師というわけでもなく、いつの間にかなりたいと思い始めていたので大きなきっかけがあったわけではないです。
いつしか獣医師になりたいと思っていた私に、ある時先生が職場体験で動物病院に連れて行ってくれました。そこでネコの安楽死を選択するという裏側の現実を知りました。
何がきっけになるかなんて分かりません。こどもが興味を持つ現場に足を運ぶ機会を与えてほしいと願っています。

Q:将来の目標は
A:私の最終目的は、おばあちゃんになったとき、ユーモアと賢さを蓄えた人になれていたらいいなと思っています。

後日、本学に賞状が届き、竹花一成学長より授与されました。

文部科学省「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」  第4回留学成果報告会で本学学生が優秀賞を受賞
文部科学省「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」  第4回留学成果報告会で本学学生が優秀賞を受賞