2025年度春期キリスト教教育強調週間のお知らせ
Date:2025.05.21
2025年度春期キリスト教教育強調週間
2025年度春期キリスト教教育強調週間を下記の通り計画しました。
今回の強調週間には、本学卒業生として毎年の礼拝にお越しいただいている三浦照男先生をお招きして、「平和と希望を生み出す食べものづくり――マキノスクールの試み」と題してお話しいただきます。現在のインドはIT産業等の急成長によって急激な変化にさらされており、環境や農業に関心を抱かなくなっている人たちが増加しています。そして、この変化は都市住民の間だけではなく、農村住民の間にも広まっていると言います。三浦先生はこのようなインドの現状を危惧し、便利で近代的なものがあふれている都会にパラダイスのような安らぎがあるのでしょうかと問い、この現状の先に待ち受けている農村や食べものづくりはどうなっていくのかについて警鐘を鳴らしています。
三浦先生はサンヒッギンボトム農工大学継続教育学部(マキノスクール)での長年の働きにおいて常にそうであったように、この難題を前にして聖書の言葉に聴く姿勢を貫き、「神の国の祝宴の譬」(ルカによる福音書14章15−24節)を通して、神の国では富める者も貧しい者も、社会的地位の高い人も低い人も、分け隔てなく神の国の祝宴に招かれているというイエスの示した未来に一縷の希望を見出し、神の国の祝宴で振る舞われる食事のイメージから、食べものづくりが平和と希望を生み出すとのメッセージを読み取っています。
そして、このメッセージは日本にも当てはまるものであり、特に本学の建学の精神に基づく教育と研究にとっても不可欠です。今回の強調週間では聖書のイエスの言葉と三浦先生のメッセージを学生と教職員のみなさんと分かち合う機会にしたいと願っています。
――――記――――
日時:2025年5月27日(火)10時40分~12時10分
場所:黒澤記念講堂
聖書:ルカによる福音書14章15−24節
主題:「平和と希望を生み出す食べものづくり―マキノスクールの試み」
講師:三浦照男先生
インド・サンヒッギンボトム農工大学継続教育学部長・教授
日本キリスト教団派遣宣教師
【講師紹介】三浦照男(みうら・てるお)先生
1953年北海道赤平市生まれ。1976年酪農学園大学酪農学部酪農学科卒業。フィリピン国立大学大学院農学部農業教育学科普及教育・農村社会学専攻博士課程を経て、米国カンザス州立大学大学院社会学科開発社会学専攻博士課程を修了し、Ph.D.(社会学博士)取得。1978年よりバングラデシュ、ミャンマー、フィリピンで農村・農業開発に関わり、1983年より2004年3月までアジア学院(栃木県那須塩原市)で教務主任、副校長として有機農業・開発論の教育に従事し、2004年7月よりサムヒッキンボトム農工科学大学(インド・ウットラ・プラデシュ州アラハバード)継続教育学部学部長・教授、日本キリスト教団派遣宣教師。著書に『NGO大国インド——悠久の国の市民ネットワーク事情』(明石書店、1997年[共著])などがある
以上
関連リンク
◇酪農学園大学キリスト教教育ホームページ
https://rakuno-ce.org/