北海道初のsmart meal(健康な食事)認証! 「札幌海鮮丸」✕「国分」✕「酪農大」宅配弁当3/4~注文開始!!

Date:2019.02.25

NEWS NO.106(2018年度)

北海道初のsmart meal(健康な食事)認証!

「札幌海鮮丸」✕「国分」✕「酪農大」宅配弁当3/4~注文開始!!

本学の食と健康学類管理栄養士コース・栄養教育学研究室(杉村留美子准教授)3年生・6人の女子学生が考案した2種類の弁当(写真左からすずらん、椿)が、3月4日(月)から(株)札幌海鮮丸で宅配注文が開始されます。   同研究室では、管理栄養士を目指すゼミ学生の学びの一環として、産学連携事業の取り組みを行ってきました。 昨年度から3年生を中心に連携を行ってきた、国分北海道(株)との共同開発商品企画に、日頃から健康的な食事をお客様に届けたいと考えていた(株)札幌海鮮丸が賛同し、3者で商品開発を行うことになりました。   学生たちは「smart meal(健康な食事・食環境)」認証制度の基準に沿った栄養バランスのとれたメニューの考案を担当し、札幌海鮮丸が調理と販売を行うよう、国分北海道が企画しました。   また、smart mealの申請は札幌海鮮丸が行い、2月15日に承認され、22日には認証式が行われました。北海道では初めての認証店となります。 販売期間は、3月4日から3カ月間で、チラシやWEBには学生たちの取り組みが取り上げられており、67店舗(北海道51店舗、東北・関東など東日本16店舗)にて配布されます。詳細はこちらから→https://www.kaisenmaru.co.jp/campaign/smartmeal.php

左から麻生さん、西川さん、杉村先生、山下さん、中村さん、会田さん

●スマート・ミールの基準 1.エネルギー量1食あたり450~650kcal未満(通称:ちゃんと) 2.エネルギー量1食あたり650~850kcal(通称:しっかり)の2段階 ●学生6人は「しっかりチーム」と「ちゃんとチーム」に分かれてメニュー作りに取り掛かりました! テーマは「塩分」。外食メニューは塩分が多め。塩分を控えめにし、3大栄養素と言われる「P.F.C」のバランスを重視したメニューを考えました。 P(proteinプロテイン)=タンパク質 F(Lipidファット)=脂質 C(carbonカーボン)=炭水化物  

>すずらん(しっかり)

◆すずらん【しっかりチーム】リーダー:西川実来さん、中村逸果さん、会田理緒奈さん ①もち麦入りカルフォルニアロール、②一口おにぎり、③手まり寿司、④いなり寿司、⑤メンチカツ、⑥サラダ、⑦きんぴらごぼう、⑧白和え、⑨わらび餅 ◆ポイント:「もち麦」です。 札幌海鮮丸は寿司がメインの宅配専門店。その特徴を生かし、寿司をメインにしました。もち麦を使うことで血糖値を気にしている人も安心して食べられます。「低GI値」の食材はカロリーがきちんと摂れて、血糖値は上がりにくいのが特徴です。栄養バランスが良く、子ともから大人までみんなが毎日食べられるメニューを考えました。カリフォルニアロールは、巻き寿司になっていて海苔は中に入れました。

椿(ちゃんと)

◆椿【ちゃんとチーム】リーダー:山下千遙さん、麻生若菜さん、野村知世さん ①三種まり寿司、②白だし香るあっさり梅うどん、③炙り焼きチキン、④彩サラダ、⑤アンサンブルエッグ、⑥きんぴらごぼう、⑦白和え、⑧わらび餅 ◆ポイント:「うどん」です。 みんなで話し合ったときに「うどんを主食にしたい」という意見で一致しました。 寿司屋なのにうどん?!と思われるかもしれませんが、高齢の方にも食べやすい食材を選びました。うどんだとご飯が食べたくないときにも、たっぷり食べられます。だしは濃くなくあっさりとした味付けを心がけました。

(株)札幌海鮮丸 マーケティングチーム チームリーダー 本田 泰大さん(写真左) (株)札幌海鮮丸 商品開発チーム チームリーダー 雪田 裕さん 昨今、高齢の方を中心に宅配弁当が注目されています。学生さんとの商品開発は初めてのことでしたが、寿司屋の流儀を越え、高齢の方にも興味を持ってもらうような女子学生目線での新鮮なアイデアをどんどん出してもらいました。 商品企画やマーケティング、オペレーションを考えて決めました。注文がたくさん入った時に、味や商品のレベルを落とさずに対応できるか、慎重に検討しました。

国分北海道(株) フードサービス事業部 営業課 グループ長 黒澤 公博さん   昨年度の展示会で、酪農学園大学との商品開発は好評でした。1月に行った展示会で札幌海鮮丸さんには積極的に手を挙げていただき、今回、道内初のsmart meal認証店を目指した商品開発が実現できました。 弊社の管理栄養士メンバーが中心となってプロジェクトに加わり、メニューの監修をしました。学生たちが将来目指す管理栄養士との関わりも良い刺激になってくれたら嬉しいです。また、7月頃に札幌市内のホテルで開催する弊社主催の商品展示会にて出展する予定です。

食と健康学類 管理栄養士コース 栄養教育学研究室 杉村 留美子准教授   国分さんとの連携は2年目となりますが、今回は道内初となるsmart meal認証店のメニューを学生が考案するという貴重な体験となりました。 管理栄養士となるための学びとして、対象者のニーズを考慮したメニューであっても価格や商品のロットから再考せねばならない過程や、企業との繋がり、役員へのプレゼンなど多くの経験ができました。就職を決める際、その後社会で活躍する際にも、この過程が自身の強みになると思います。

 

  「健康な食事(smart meal)・食環境」の認証制度について 日本栄養改善学会や日本高血圧学会など11の学協会によるコンソーシアムが、健康な食事(いわゆる主食、主菜、副菜が揃ったメニューであり、栄養価や野菜の量など認証基準が細かく決められている)を提供する店舗・事業所の認証を行うものです。 これらの取り組みは、先月に開催された首相官邸未来投資会議産官協議会「次世代ヘルスケア」会合にて厚生労働省から紹介されたと、「健康な食事・食環境」推進事業事務局からの発表があった(2018年11月27日、http://smartmeal.jp/index.html)。