獣医保健看護学類の実習で豚のお産介助を学ぶ

Date:2018.12.21

NEWS NO.90(2018年度)
獣医保健看護学類の実習で豚のお産介助を学ぶ

12月14日(金)、本学のフィールド教育研究センター肉畜生産ステーション内豚舎にて、獣医保健看護学類4年生の授業「総合臨床実習B」において、菅野美樹夫教授(生産動物看護研究室)の指導のもと、豚のお産介助を体験しました。同学類の学生が生産動物の実習を行うのは今回が初めてになります。

 

分娩の一連の流れとなる出産前の母豚の動きや、出産後の子豚への対応などを体験することが目的です。お産が始まると、素早い対応が動物看護師には求められます。取り上げた新生児は直ぐに体を拭いて自立呼吸を促したり、体温調整が出来ないため寒さに気を配ります。初めて体験する豚のお産に戸惑っている学生へ「早く拭きなさい、子豚がカゼをひく」と菅野教授から厳しい指導がありました。この日は10頭のお産介助を体験。生産動物の出産現場を学ぶよい機会となりました。

 

 

 

 

 


 

獣医保健看護学類4年

比較動物薬理研究室所属
山本 理絵 さん

はじめは何をしていいのかわからず、おどおどしました。獣医保健看護学類に入って初めて看護らしい実習をしました。動物看護師としての役割の一つが経験でき、大変良かったです。

 


 

獣医保健看護学類
生産動物看護研究室
菅野 美樹夫 教授

本日体験した現場は、繁殖を担当する循環農学類なら、当たり前のことですが、獣医保健看護学類は違います。いろいろな生産動物の現場に立ち会わせたいと考えています。「自分たちが動物看護師としてできることは何か」ということを、実際の現場に立ち、自ら気づかせたいです。もっと「自分たちで、どんなことができるのか」を知ってほしいです。フィールド教育研究センター肉畜生産ステーションでは、肉用牛、豚、ヒツジ、鶏と多種にわたる生産動物が飼育されています。獣医保健看護学類の学生にとってもこの大学には生きた教材がたくさんあります。今回、豚の出産を通して獣医師との関係や命の大切さ、動物看護師の役割などを実践から経験してもらいました。厳しい言葉はあったかもしれませんが、生き物を看護する重要な考えです。今後も色々な動物の出産に立ち会う機会を設け、種々の生産動物に対応できる生産動物に特化した動物看護師を育成していきたいと考えています。

獣医保健看護学類の実習で豚のお産介助を学ぶ

体を拭き鳴かす

獣医保健看護学類の実習で豚のお産介助を学ぶ

口や鼻を拭く

獣医保健看護学類の実習で豚のお産介助を学ぶ

さい帯を切る

獣医保健看護学類の実習で豚のお産介助を学ぶ

体重を量る

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番号を書く

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初乳を飲む