獣医保健看護学類の学生がヒツジの妊娠鑑定を体験する

Date:2018.12.25

NEWS NO.91(2018年度)
獣医保健看護学類の学生がヒツジの妊娠鑑定を体験する

12月21日(金)、本学のフィールド教育研究センター肉畜生産ステーション羊舎にて、獣医保健看護学類4年生の授業「総合臨床実習B」において、菅野美樹夫教授(生産動物看護研究室)と森好政晴准教授の指導のもと、ヒツジの妊娠鑑定を体験しました。総合臨床実習では豚の出産介助に続き2回目の生産動物実習です。

 

ヒツジは季節繁殖動物であり10月から11月に交配し、2月から3月に出産ラッシュを迎えます。人医療の産婦人科では一般的なエコーが獣医療にも普及し始めており、2時間ほどで19頭のヒツジを診察しました。

 

1頭ずつ体重測定後に体を寝かせ、下腹部にエコーをあてます。学生たちはエコーの画面に胎児像が映しだされると画像を指差し「ワー!動いた!」と驚きの声をあげていました。生産動物にとって妊娠できているかどうかは重要なことです。学生は始めは緊張の面持ちでしたが段々と慣れ、記録、エコーあて、妊娠陽性の丸印をつける役割を行い、貴重な体験となりました。

 

獣医保健看護学類 4年生

岡野 衣千花さん
入学時は生産動物のことは知りませんでした。3年生になって動物看護師の仕事の話を聞き生産動物に興味を持ちました。
犬猫の実習でエコーの画像は見ていたので今回も胎児がいるか画像で確認できました。エコーは結構力を入れてあてるものなのだと知りました。犬猫よりも体が大きいので手首をうまく使ってエコーをあてなければならず、実際に体験できてよかったです。


獣医保健看護学類 4年生

山本 理絵さん
人の生活にかかわってくるので生産動物に関する仕事をやりたいと思いました。親戚が酪農家なので助けになれたらという思いもあります。エコーをあてたことは初めてで難しかったです。

 


 

獣医保健看護学類
生産動物看護研究室
菅野 美樹夫 教授
本学の農場では、乳牛、肉牛、豚、ヒツジ、鶏と多くの生産動物が飼われています。獣医保健看護学類の学生にとってもこの大学には生きた教材がたくさんあります。実践経験として、これからもこのような場面に看護学類学生を立ち会わせ、生産動物に特化した動物看護師の育成に寄与していきたいと考えています。