NEWS NO.70(2019年度)
男子バスケットボール部が創部史上初リーグ優勝!16年ぶりのインカレ出場!
第71回北海道大学バスケットボール選手権大会が9月7日~10月27日の2カ月間行われ、酪農学園大学男子バスケットボール部が創部史上初となるリーグ優勝。2003年以来16年ぶりのインカレ出場を決めました。
苦難の道のりの末につかんだ優勝
男子バスケットボール部は、1部リーグ所属の8チームが総当りで14試合行う秋季リーグ戦(正式名称:北海道大学バスケットボール連盟創立70周年記念 男子第71回・女子第64回 北海道大学バスケットボール選手権大会 兼 第71回 全日本大学バスケットボール選手権大会 北海道予選会)で、12勝2敗の結果を残しました。8チーム中1位となり、16年ぶりとなるインカレへの出場権を獲得しました。
2016年に2部リーグを優勝し、2017年は3年ぶりに1部リーグへの昇格を果たしたものの5位、2018年は6位と成績は振るいませんでした。2019年の目標としては、インカレ出場を掲げるものの、上半期の大会では思うような結果が出ず、秋季リーグ戦に入る前は「下位2チームに入る(2部リーグへの降格)のだけは、やめよう」とチーム内で話していたのが実情でした。
このような現状からチームが優勝を意識し始めたのは、1次リーグすべての試合を7戦全勝で終えた時でした。またインカレ出場を決めたのは10月20日(日)、2次リーグ5戦目の東海大学戦。試合終了1.3秒前の1点差で負けている中、スリーポイントショットに対するファウルをもらい、フリースロー3本を獲得。2本連続で決めて逆転に成功しました。最終スコア73-72で1点差での接戦を勝利しました。16年ぶりのインカレ出場決定の瞬間でした。秋季リーグの試合を通して、粘り強い試合ができるチームへと成長しました。
どのようにして12連勝することができたのか
チームの強さを引き出した酒井ヘッドコーチへのインタビュー
学生時代は4年連続でインカレ出場するも、アシスタントコーチに就任してからは、一度もインカレへ出場できない。選手と一緒に悔しい思いをしてきました。そんな15年間の苦難の末にたどり着いた1部リーグ優勝。今年のチームについて聞きました。

酒井 威 ヘッドコーチ
酪農学園大学酪農学部食品流通学科2003年3月卒業。
2004年アシスタントコーチとしてベンチ入り、2015年にヘッドコーチ就任。
一言では言えない思いがあります。何度かインカレ出場へのチャンスがありましたが、たどりつけない全国の舞台。自分のコーチ力のなさが原因でした。本当に悔しい思いを、選手にさせてしまった。忘れられないのは、2012年のリーグ最終戦。結果として10点差で負けてしまうのですが、最後まであきらめないプレーで観客から拍手をもらうことができた。こういうチームをつくりたいと奮起してきました。
勝てるチームにしたいとチームでの約束事や戦術などを、プリントにまとめて選手たちに配布して伝えていたが、なかなかチームには浸透しなかった。なんとかしたいと関東の大学のバスケットボール部のヘッドコーチが札幌に来て行った勉強会に参加して学んだことが、きっかけでコツをつかみました。
動画で選手たちへとチームで取り組みたい内容を伝えていくという、今どきの伝え方を知りました。それ以降は、毎試合動画をLINEで発信ができる5分以内に編集して、またコメントを動画に付け加えながらチームをマネジメントしていきました。
トランジション(攻守の切り替え)を素早くするためにも、
※24秒ルールを14秒に短く設定して速く攻める練習をオフェンスのメインとして行っていたのですが、試合でいいプレーがあると動画編集に入れて、良いイメージだけを伝えていきました。そのおかげか今年のリーグ戦の平均得点は85.4点。昨年と比較して14.8点もアップしました。
※攻めているチームは24秒以内にシュートを打たなくてはいけない、攻撃を終わらせる必要がある。
最良の結果を残せて良かったと思います。秋季リーグの試合中は選手に任せていました。相手チームへの対策は特にしていませんでした。自分たちのバスケをやりきることだけでした。本当に選手はよく頑張りました。特に主将の勝間は、チームが大切にしている「ディフェンス」、「ルーズボール」に対して一番頑張ってくれたと思います。インカレでは選手の力を信じて、14秒以内に攻める北海道ナンバーワンのトランジションでぶつかっていきます。
個人賞受賞選手からのコメント
4人の選手が個人賞を受賞。今シーズンの振り返り、インカレ出場への思いを聞きました。
★優秀選手賞

主将 勝間 周人さん

農食環境学群 食と健康学類
食品流通学コース4年
白樺学園高校出身
キャプテンを3年から務めています。1年の時から自分が「この代のまとめ役」という自覚を持っていました。気持ちが沈む選手への声がけ、同じことを繰り返す選手には「1回考えてからやれよ」と、空気を引き締めるために怒ることもありました。
自分が気持ちを強く持つことで、チームを引っ張ってきました。試合中は、得点でチームを引っ張る選手が他にいるので、自分はキャプテンとして声を出して盛り上げてきました。試合の雰囲気を左右するのは自分だという自覚を持って出場しています。
後輩たちには秋季リーグを通して、4年生がしっかりしているチームが勝つということを伝えられたと思います。4年はコート上でも(選手間でコミュニケーションを取るために)常に声を掛け合っていました。試合に出場できていない選手も、コート外のベンチから試合を盛り上げてくれました。インカレでは、北海道で取り組んできた一体感で、一つひとつ勝ち上がることを目標に挑戦していきたいです。
★最優秀選手賞


工藤 優輝さん
農食環境学群 食と健康学類
食品流通学コース4年
海星学院高校出身
リーグを通して、自分らしさを全面に出したプレーをすることができました。また信頼する仲間がパスをくれたので、自信持ってプレーできました。昨年からずっとやってきた仲間で自分たちらしいバスケを14試合やり抜けたことは本当に良かったです。
インカレでは、まずは楽しんだ上でしっかり勝負して、自分たちのバスケを貫きたいです。
★得点王(2年連続)


二本柳 良介さん
農食環境学群 食と健康学類
食品開発学コース3年
帯広大谷高校出身
接戦のゲームを決めたのは最終的に先輩たち4年生です。ゲームを決めるまで得点を積み重ねていく過程は自分の仕事だと思っていますので、安定して得点できたことは良かったです。
インカレでもスコアラー(得点する能力が高いプレーヤー)としての自覚を持って、チームを勝ちに導くプレーヤーを目指します。自分の持ち味を出して、勝ちにつなげたいです。まず一勝します!
※秋季リーグ1試合最高得点:41点
※秋季リーグ1試合平均得点:29.4点
★リバウンド王


阿部 冬弥さん
農食環境学群 食と健康学類2年
北星学園大学附属高校出身
去年はリバウンド王まで、あと10本届かなく悔しかったです。チームとしてもリーグ6位でしたが、今年は優勝できました。自分のリバウンドが勝利につながって、チームも12月インカレに行けることは、とてもうれしいです。初全国に緊張していますが、自分が今できることをやりたいです。全国大会のレベルを知って、来年につなげたいです。
※秋季リーグ1試合最高リバウンド数:17本
※秋季リーグ1試合平均リバウンド数:11.6本
12月9日、東京で開催のインカレ情報
みなさま応援を宜しくお願いします!
<日時> 12月9日月曜日11:30~
<会場> 駒沢オリンピック公園総合運動場
<対戦チーム> 京都産業大学(関西1位)
<大会サイト>
一般財団法人全日本大学バスケットボール連盟サイト