食と健康学類3年生10名が、コンビニエンスストアと和食料理店で研修

Date:2018.09.13

NEWS NO.45(2018年度)

食と健康学類3年生10名が、コンビニエンスストアと和食料理店で研修

給食栄養管理研究室(食と健康学類 小林道講師)では、学生が社会に出るにあたって必要な素養を身につけるための様々な研修を行っています。今年は8月29日(水)、30日(木)の2日間、函館市にある「セブンイレブン函館五稜郭公園前店」と和食料理店の「炭火割烹菊川」にて、食と健康学類3年生10名が研修を行いました。

 

 

 

セブンイレブン函館五稜郭公園前店では、オーナーの川﨑良平氏よりコンビニエンスストアにおける経営管理に関する講義を受けました。川﨑氏は、経営コンサルティング業を経て、今年4月にセブンイレブンを開業し、現在の経営だけでなく開店に至るまでのマーケティング手法やプロモーションについての考え方など、幅広い内容のお話を聴くことができました。その中でも、コンビニエンスストアは人口動態をかんがみて社会に果たす役割を考えていくことが重要であり、社会構造の変化に合わせて商品の内容を決めていく必要があると述べられました。そのため、店内には通常のセブンイレブンには無い食肉や生鮮野菜、加工品も多くあり、地元の生産者や企業と連携した商品の選択および開発を行っている様子を伺うことができました。また、買い物に困る方のために、店舗から3km以内の宅配も無償で行っているとのお話があり、利益を出すための戦略や経営も、その起点や帰着点は社会貢献であるとの説明を受け、学生たちは経営管理を学ぶだけでなく、自分が仕事に就いた際の心構えについて考える良い機会となりました。

学生たちに講義する川崎氏

地場産野菜を中心に販売

とうきびも売っていました


 

炭火割烹菊川では、花板の菊池隆大氏より「道南の食文化を通じて和食のテーブルマナーを学ぶ」と題し、茶懐石の形式で料理をいただきながら和食の作法と調理技法を中心に講義を受けました。菊池氏は全国・全道規模のコンクールで多数の受賞経験を持つ、新進気鋭の和食料理人であり、今回は学生たちの勉強のために昼間の仕込み時間を割いて、講義を行って下さいました。講義では、和食における盛り付けの基本や一皿で表現される料理の配置の意味、食材の調理方法やその工夫などについて詳しく説明を受けました。そのほか、焼き魚を食べる際に身から取った骨の置き方、かえしの折り方と使い方、大皿で料理が来た場合に盛り分ける方法など、普段よく遭遇するシーンでの和食の作法についても学びました。更に「学生のうちに良い物を食べさせたい」という菊池氏の思いもあり、普段は入手が難しい戸井産マグロや神経締め鱈のお造りを提供して下さいました。学生たちは和食の作法を習得しようと非常に緊張した様子でしたが、料理が出てくるたびにその美しさと美味しさに感嘆し、舌鼓を打ちながら楽しく素養を高めることができたようです。

菊池講師と学生

魚の食べ方を学ぶ学生

様々な工夫がなされた先付