本学大学院獣医学研究科4年 藤本悠理さんの論文が国際誌に掲載―牛マイコプラズマ乳房炎の重要リスク要因を疫学的に解明―

Date:2020.03.17

NEWS NO.113(2019年度)

牛マイコプラズマ乳房炎の重要リスク要因を疫学的に解明

酪農学園大学大学院獣医学研究科 藤本悠理さんが筆頭著者(責任著者 蒔田教授)で、牛マイコプラズマ乳房炎の重要リスク要因を解明した疫学論文が、国際誌で公表されました。牛マイコプラズマ乳房炎は通常の牛乳細菌検査で発見しづらく、発症後速やかに泌乳停止を起こし、かつ農場内での伝染性が高いため、酪農家の間で恐れられています。
本病は2014-2015年に北海道東部地域で多発し、本学蒔田教授(獣医疫学)、樋口教授(獣医衛生学)、北海道ひがし農業共済組合の大野獣医師、根室地区マイコプラズマ乳房炎対策協議会と共同で原因を究明、衛生対策について助言してきました。

藤本悠理さん

 

🔶研究成果のポイントです。
-北海道で発生した牛マイコプラズマ乳房炎集団発生原因究明のため症例対照研究を実施
-牛の導入が多い農場でマイコプラズマ乳房炎発生リスクが高い
-搾乳前の念入りな乳頭口の清拭で、マイコプラズマ乳房炎発生リスクは下がる
-高泌乳牛はマイコプラズマ乳房炎に罹患しやすい
-原因微生物を特定できない乳房炎が過去にあった牛で発生しやすい

🔶対策として、以下が有用です。
・これまで推奨されているバルク乳マイコプラズマPCRスクリーニング検査に加え、外部から導入した牛は泌乳開始直後にマイコプラズマPCR検査で感染していないことを確認
・搾乳前の乳頭清拭を丁寧にする
・高泌乳牛は特に注意が必要
・培養検査で原因微生物が特定できない乳房炎が続く場合はマイコプラズマPCR検査を実施

🔶論文発表の概要
Fujimoto Y, Ito H, Higuchi H, Ohno H, Makita K. (2020) A case-control study of herd- and cow-level risk factors associated with an outbreak of Mycoplasma mastitis in Nemuro, Japan. Preventive Veterinary Medicine 104946. https://doi.org/10.1016/j.prevetmed.2020.104946

 

概要図