フィールド教育研究センター肉牛農場 基本登録審査結果 3頭受審し、好得点を獲得

Date:2020.07.01

NEWS NO.5(2020年度)

フィールド教育研究センター肉牛農場 基本登録審査結果 3頭受審し、好得点を獲得

2020年6月16日、フィールド教育研究センター肉畜生産ステーション肉牛農場は、黒毛和種未経産牛3頭の基本登録審査を受審しましたので、その結果と現在の当農場の繁殖牛群の基本登録審査得点の状況についても紹介いたします。 今回の審査は一般社団法人酪農畜産協会家畜登録改良部次長 岸 大輔氏、高橋健一郎氏の2名により行われました。今回受審した牛は、りな30号(20.6カ月齢、勝平1-勝早桜5-百合茂)、かえで30号(20カ月齢、豊奨菊-芳之国-安福久)、ゆきの30号(19カ月齢、福乃百合-北平安-平茂晴)です。審査の結果、りな30号は85.0点、かえで30号は83.7点、ゆきの30号は84.7点の好高得点を獲得しました。これまで肉牛農場では、2008年に受精卵移植で第一世代を生産し、その後系統造成に取り組み、現在では主に4頭の基幹牛の後代(3~4世代)により繁殖牛群(繁殖牛35頭、育成牛5頭)が構成されています。この間、外部からの生体の導入はせず、受精卵を一部外部導入して牛群の整備に取り組んできました。産子成績(発育、子牛市場価格、肥育成績)により後継牛の選抜を行い、最近は出生した雌子牛全頭のゲノミック評価を行い、その結果も加えて後継牛の選抜を実施しています。発育と体型については特に重視して選抜を行っています。  
りな

りな 30号

かえで

かえで 30号

ゆきの 30号 19カ月齢  84.7点


現在繋養している繁殖牛(35頭)の基本登録審査における平均得点は82.9点、最低80.8点、最高85.0点です。また、審査得点の分布は、80点台1頭(2.9%)、81点台8頭(22.9%)、82点台10頭(28.6%)、83点台8頭(22.9%)、84点以上8頭(22.9%)です。82点以上26頭(74.3%)、83点以上16頭(45.7%)です。平成30年度全国和牛登録協会の基本・本原登録牛の得点分布によると、82点台19.8%、83点台8.9%、84点台2.5%ですので、本農場の審査得点は全国平均よりも高く、牛群整備が進んでいます。また、本農場の生年次別の審査得点の推移(図)を見ると、年々高得点の牛の割合が増えています。  

登録審査得点推移

本農場牛群の審査得点が年々向上していることは、日常の飼養管理に主体的に支えている多くの学生の長年の努力の結果であり、それを支える教職員と関係機関のご指導・ご協力の賜物です。今後は平均得点84点以上を目指して、牛群整備を進めて参りたいと考えております。
【関連リンク】 フィールド教育研究センター(FEDREC)