獣医学類の樋口豪紀教授が日本マイコプラズマ学会より「北本賞」を受賞

Date:2021.06.17

NEWS NO.15(2021年度)

獣医学類の樋口豪紀教授が日本マイコプラズマ学会より「北本賞」を受賞

獣医学類の樋口豪紀教授(獣医衛生学ユニット)が日本マイコプラズマ学会より学会賞である「北本賞」を受賞いたしました。

 2021年5月22日(土)および5月23日(日)に日本マイコプラズマ学会第48回学術集会がオンラインにより開催され、5月22日(土)に北本賞授賞式と受賞講演が行われました。受賞講演のタイトルは「ウシのマイコプラズマ感染症に対する新規診断技術の構築と病態形成メカニズムの解明」でした。長年の研究成果や生産現場への貢献が大きく評価されての受賞となりました。
 樋口教授は、マイコプラズマの増菌培養とPCRを組み合わせたハイブリッド型の検査技術を新たに構築し、ステップを大幅に簡略化することにより、検査時間を短縮することに成功しました。そして、その検査キットは商品化に至り、国内でのマイコプラズマ性乳房炎の感染拡大は大きく抑圧されることとなりました。また、マイコプラズマ性乳房炎と関節炎の病態解明についても解析し、新しい治療法の開発や予防に大きく貢献しました。このような新規診断方法の構築と生産現場への応用、そして、病態形成のメカニズムの一端を解明したことにより、今回の第22回北本賞の受賞となりました。

樋口豪紀教授のコメント

 この度、日本マイコプラズマ学会より、学会賞である「北本賞」を授与頂きました。この研究は、酪農場で問題となっている牛マイコプラズマ感染症の制圧を目的としたもので、2008年に欧米に先駆けてこの問題に着目した十勝農協連・太田部長からの研究依頼がきっかけとなりました。同年に本学獣医生化学ユニットの岩野教授と共に研究を開始し、現在に至っております。
 これまでに無かったマイコプラズマの検査系を開発し、生産現場への普及を果たせたことは多くの皆様のご支援のおかげであり感謝の念に堪えません。日本マイコプラズマ学会、酪農学園大学、大動物臨床研究会および国内外の大学・研究機関の諸先生方、さらに酪農家、生産者団体の皆様にも心よりお礼申し上げます。また、基礎研究については当ユニット永幡前教授のご指導のもと、権平講師の全面的な研究支援、さらに西大学院生および獣医衛生学ユニット卒業生諸氏との楽しくも熱いディスカッションの中で展開できました。このことにも心から感謝申し上げます。私は酪農家の生まれであり、これからも生産現場の問題解決につながる研究を展開するとともに、酪農・畜産に貢献する人材育成に力を尽くして参りたいと思っております。



【参考】関連リンク
◇樋口豪紀 教授(獣医衛生学ユニット)
 https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9415.html
◇日本マイコプラズマ学会
 http://plaza.umin.ac.jp/mycoplasma/