改修工事中のスキルスラボ棟の学生見学を実施

Date:2022.02.02

NEWS NO.61(2021年度)
 
改修工事中のスキルスラボ棟の学生見学を実施
2022年1月31日(月)に現在改修工事中のスキルスラボ棟の見学を実施しました。見学には学生委員会の獣医学類5年の学生3名が参加し、見学後には各部屋のサインプレートなどの仕様について学生の意見により決定しました。

見学に参加した学生たちと林英明教授

見学には、学生委員である獣医学類5年生の今野誉士さん(獣医疫学ユニット)、木原和希さん(獣医衛生学ユニット)、髙田公平さん(獣医病理学ユニット)の3名が参加し、獣医学群EAEVE施設分科会担当の林英明教授(獣医保健看護学類教授)に施設内をご案内いただきました。   本学では、ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE: European Association of Establishments for Veterinary Education)の国際認証取得を目指し、獣医学教育の質の保証と国際化に取り組んでいます。3Rs(Replacement、Reduction、Refinement)の原則を反映したスキルスラボの整備を進めています。現在、課外活動団体の部室棟だった建物を改修し、スキルスラボ棟として使用するために工事が進められています。スキルスラボ棟は2022年3月に竣工予定であり、その後にシミュレーターやトレーニング機器が設置され、獣医学類および獣医保健看護学類を中心として活用されます。 獣医学群では、学生からの意見を取り入れることを目的として、学生による学生委員会を組織しています。スキルスラボ棟には学生が選んだ壁紙や床タイルなどが導入されています。見学終了後に、林教授と学生3名とで、窓ガラスに貼るフィルムや各部屋のサインプレートなどの細かな仕様について意見交換を行い、学生の意見を採用してデザインを決定しました。

スキルスラボ棟

入口にはポーチとスロープを設置

待合室の壁紙は学生の意見で決定

処置室の床タイルも学生の意見を反映

外科実習室の自動手洗器

小動物処置室

模擬病院の待合室

緊急用シャワー

緊急用アイウオッシュ

模擬診察室

階段には昇降機を設置

模擬手術室への出入口はセンサーで開閉

模擬手術室

カタログを見ながら仕様検討

窓ガラスに貼るフィルムを決定

各部屋のサインのデザインと位置を確認

受付カウンター内に大田先生と田村先生

壁紙は田村先生もお気に入り


 

獣医学類5年生の今野誉士さん(獣医疫学ユニット)、木原和希さん(獣医衛生学ユニット)、髙田公平さん(獣医病理学ユニット)

(左から)今野誉士さん、木原和希さん、髙田公平さん

いままで、大学の建物に学生の意見が反映されることはあまりなかったと聞いています。私たちは獣医学類の5年生のため、スキルスラボ棟をどれほど使用するかはわかりませんが、後輩たちのためにも、学生目線で壁紙やタイルなどを数あるサンプルの中から選びました。壁紙のキツネはキャンパス内でよくキツネを見かけることから選びました。建物の完成が楽しみです。

獣医学群EAEVE施設分科会担当 林 英明 教授 (獣医保健看護学類)

林 英明 教授

スキルスラボ棟は、2022年3月末引き渡しに向けて工事が進められています。定期的に学生委員会の学生にも見学してもらい、細かな仕様について一緒に検討して決定しています。 本学にて準備が進められているスキルスラボは全国を見ても例を見ない最大級の規模になると考えています。獣医学群の獣医学類はもとより、獣医保健看護学類の学生たちも大いに活用してもらう予定です。スキルスラボ棟には内科実習室、外科実習室などの部屋があり、それぞれの施設内にはシミュレーターやモデルなどの設備が設置される予定で、獣医学類の学生はここで臨床実習に進む前の生体を使用しない実習として、何度も練習することにより、しっかり自信をもって参加型臨床実習へ進むことができます。また、獣医保健看護学類の学生においても、国家資格となる愛玩動物看護師の業務として獣医師の指示のもとに採血や投薬、マイクロチップの挿入などを行うことになりますので、スキルスラボにおいてそれらの練習を何度も行うことができるようになります。 さらに、施設内には6つの模擬診察室が整備されるだけでなく、受付や待合室なども含む模擬動物病院が整備されることになっており、医療面接などのコミュニケーションに関わる実習についても両学類において実施される予定です。 このように、スキルスラボ棟は獣医学類と獣医保健看護学類の双方にとって非常に有効な建物になると考えています。

【参考】関連ページ ◇ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の国際認証取得へ向けた獣医学群の取り組み https://www.rakuno.ac.jp/archives/15340.html