酪農学園創立90周年記念式典・祝賀会を開催

Date:2023.10.27

NEWS No.44(2023年度)
酪農学園創立90周年記念式典・祝賀会を開催

学校法人酪農学園は9月29日(金)、ホテル札幌ガーデンパレスにて、創立90周年の記念式典および祝賀会を開き、道内を中心に全国から教育および酪農・農業関係者、同窓生など約250名が出席しました。
式典は午後3時30分から小林昭博宗教主任の司式により礼拝形式で行われ、オルガンの前奏と讃美歌(第二編60番)の合唱で始まりました。朴美愛宗教主事の聖書朗読(ローマの信徒への手紙51節~5節)、祈祷の後、髙島英也理事長が式辞を述べました。

朴宗教主事は聖書朗読の中で、「90年前、北海道の農民が疲弊していた苦難の時、希望へと導くために、創立者黒澤酉蔵先生と協力者たちが北海道酪農義塾を設立し、あらゆる苦難を乗り越えながら、時代の必要に応じて変化とともに、成長の中で学園の使命を果たして今日を迎えることができました。酪農学園は創立90周年の節目に、新しいリーダーとともに新たな出発をしています。学園の歩みを祝福し導いてください」と祈りを捧げました。

小林昭博宗教主任

朴美愛宗教主事




髙島理事長は、黒澤酉蔵翁の意志を振り返り、「建学の精神、指さす先は健土健民。国家を強くするぞというその力強い宣言ですね。日々の行動においては三愛主義、そこを行動の拠り所とするのだと。神を愛し、人を愛し、土を愛する、精神だけじゃだめなんだと、実践するんだということを私たちに教えてくれました。そして、それをひたすら貪欲に守り続けて、その精神を引き継いできたのが酪農学園を支えてくださった先輩方です。本当にありがとうございます。あと10年で100周年を迎えます。今、教職員や学生と出会い、いろいろ学ばせてもらっています。いろんな方々に、地域社会に深く感謝し、その恩返しをしていこうと思っておりますので、これからも厳しくご指導していただきたいと思っております」と述べました。
この後、酪農学園に功労のあった12名(出席9名)坂本与市氏、大谷俊昭氏、島津宏興氏、村山昭二氏、野村武氏、中原准一氏、安宅一夫氏、柴橋伴夫氏、渡邊誠治氏、山﨑惠子氏、市川治氏、佐々木均氏に対して髙島理事長から感謝状が贈呈されました。

  引き続き、土屋俊亮北海道副知事より祝辞があり、「今、国連でもSDGsのサスティナビリティが国際的にも共通用語になってございますけれども、酪農義塾が開塾をされた1933年、90年前に健土健民、そして三愛主義、さらには循環農法を提唱されて、爾来脈々と引き継ぎながら、大勢の卒塾生・卒業生の方々が北海道はもとより、日本の、世界の酪農・畜産として、立派な産業を築いてこられたこと本当にありがたく思ってございます。私どもが住んでいる北海道もエネルギーそして食料については大きなポテンシャルを持っているということを自負してございますが、酪農学園と一緒にそこに対して国民の期待、そして世界の期待にしっかりと応えながら北海道をエネルギー・食料のもっともっと豊かな大地にしていく、そしてそのことが日本・世界に貢献していく、そのためには酪農学園はパートナーとして必要なことだと思ってございます。先人の思いを現代に生かして繋げていただくことを大きく期待しているところでございます」と述べました。

北海道副知事 土屋俊亮様

 次に、後藤好人江別市長、苫米地司日本私立大学協会北海道支部常務理事・学校法人北海道科学大学理事長からも祝辞が贈られました。

 後藤市長(伊藤次長代読)は「貴学園が培ってきた先進的な技術や貴重な研究成果は多方面から称賛されるところであり、日本一と呼ばれる広大なキャンパスとあわせ、文教のまち江別にとりまして大きな誇りとなっております」と地域の大きな力になっていると評価し、苫米地理事長は「これからも農、食、環境、生命の各分野における教育を通じて人材育成を実践する個性豊かな学校法人としての発展を期待しております」と述べました。また、秋元克広札幌市長の祝電も披露され、厳かな雰囲気の中、記念式典は幕を閉じました。

後藤好人江別市長(写真は代理出席の伊藤直也企画政策部次長)

日本私立大学協会北海道支部常務理事・学校法人北海道科学大学苫米地司理事長



式典のあと、1730分より祝賀会が開催され、髙島理事長のあいさつに続き、お祝いの言葉を全国農業協同組合中央会副課長理事・北海道農業協同組合中央会樽井功代表理事会長(沼田部長代読)が「貴学のこれまでのご発展にご尽力された歴代の理事長・学長をはじめ、教職員・学生・保護者・同窓会の皆様の弛みないご努力に深く敬意を表します」と述べ、酪農学園同窓会の加藤清雄会長は「次は創立100周年。10年あっという間でございます。100周年を希望に満ちて、盛大にお祝い出来る様に、発展させていただくようにお願いしたいと思います」と、期待を込めました。

全国農業協同組合中央会副課長理事・北海道農業協同組合中央会の樽井功代表理事会長(写真は代理出席のJA総合支援部沼田光弘部長)

酪農学園同窓会の加藤清雄会長



髙島理事長が牛乳で乾杯し、全員で「健土健民」と言って祝盃をあげました。和田義明衆議院議員より乾杯のあいさつがあり、「酪農学園だより」に、私の先代である町村金伍が後援会を作ったこと、また、環境システム学部の新設に、当時文部大臣でありました先代の町村信孝が認可をさせていただいたということもございました。酪農学園が今後100200年と永遠と続き、そして日本の農業もまた発展し続けることを心から念願します」と述べ乾杯しました。

髙島理事長

和田義明衆議院議員


 祝宴の中では本学ブルーグラス研究所による「大きな古時計」などの演奏を披露し、会場が和やかな雰囲気に包まれました。
 懇親会は終始和やかにすすみ、公益社団法人北海道獣医師会の田村豊会長の乾盃で祝賀会は閉会しました。


公益社団法人北海道獣医師会の田村豊会長

ブルーブラス研究所

 

 


髙島理事長が「酪農学園の未来」について語りました。

90周年を迎えたこの良き日に「私たちの決意」


【参考】
 ◆2023.09.28「酪農学園創立90周年記念礼拝・記念講演会を開催」
  https://www.rakuno.ac.jp/archives/29375.html

 ◆酪農学園90周年特設サイト
  
 酪農学園80周年