本学が企業の開発サポートを実践 ノーステック財団「新商品発表会」に参加

Date:2024.03.01

NEWS NO.93(2023年度)
本学が企業の開発サポートを実践
ノーステック財団「新商品発表会」に参加

ノーステック財団主催の2023年度地域産業クラスターものづくり支援事業「新商品発表会」が2月15日、札幌グランドホテルにて開催されました。

この支援事業は、3者以上のコラボ企画であることや1次産品を北海道内で加工し、2月までに商品を完成することなどを条件に毎年4月に募集しています。

今年度は加工食品11件とペットフード2件のプロジェクトが採択され、プレゼン終了後に試食会が行われました。本学では、食と健康学類農産資源科学研究室3年生6名と指導教員の阿部茂教授と小泉次郎助教が、開発サポートの依頼を受けた3つの企業と共に参加しました。

 試食会で学生たちは、それぞれ研究サポートを担当した企業のブースに立ち、「食品のプロがたくさん集う場所で緊張しましたが、試食の感想やさまざまな知識が得られとても良い経験になりました」と話しました。


企業やバイヤー、報道関係者などが参加

 


開会式


加工食品11件とペットフード2件のプロジェクトが採択される


1部 プレゼンテーション>

1部プレゼンテーション


<2部 試食会>

◆事業者名【田中酒造株式会社
◆商品名『ミズナラ樽熟成純米大吟醸酒宝川2020』
◆商品の特徴
北海道産酒造好適米100%で醸した純米大吟醸酒を3年間熟成させたのち、幌延町産ミズナラ木樽にて追熟させた長期熟成酒。純米大吟醸酒の持つ滑らかな口当たり、お米の旨味・甘み、熟成酒特有の酸味などが、ミズナラ木樽で追熟することで特有の樽香が融合し、唯一無二の存在となる。なお、北海道産ミズナラ木樽はジャパニーズオークとして国内大手ウィスキーメーカーが使用し、世界中の愛好家から好評を得ている。
◆学生のコメント
日本酒でありながら木樽の風味が合わさることでウィスキーみたいな風味なるのが特徴のお酒です。学生たちは、その風味が美味しく感じられるか、官能試験を行いました。


◆事業者名【株式会社 そばの坂本
◆商品名『幌加内そば甘皮茶・幌加内そば染め衣服』
◆商品の特徴
北海道幌加内町のそば粉の「甘皮」部分を焙煎した新しいそば茶です。
香ばしい香りと優しい風味が特徴です。
◆学生のコメント
そばの実の一番外側の部分は「甘皮」と言われ、一般的には未利用資源となる部分ですが、焙煎する時間や温度によって味が変化します。火にかけすぎると「えぐみ」が出すぎるなど試行錯誤を繰り返して、この風味が出せるようになりました。
今後の課題としては、すべて手作りのため品質に幅がある事です。味を安定させ、たくさんの方に飲んでほしいです。


◆事業者名【北海道クラフトビネガー株式会社
◆商品名『はちみつ発酵ビネガー』
◆商品の特徴
原料にはすべて北海道産の素材を使用しています。
はちみつは北海道産はちみつの中から「百花蜜」「オオハンゴンソウ」「シナ密」び3種を試食用にご用意しました。
・酢は北海道産のハスカップを使用した「ハスカップ」、新ひだか町産のブランドトマトを使用した「トマト酢」や函館日高管内の「ブラックベリー酢」使用予定。
・酢とはちみつ、それぞれ複数のフレーバーを掛け合わせており、選択する楽しさがあること。
・酢とはちみつという、消費者にも分かりやすく体に良い物を気軽に取り入れたいと思う人に向けた商品。
◆学生のコメント
北海道産のはちみつで作ったビネガーです。酢とはちみつを配合すると異常発酵する可能性があるため、学生たちが酵母を転換。どのくらい混ぜ合わせると異常が起きるのか試験を行いました。
このビネガーをヨーグルトに掛けたり、パンにぬったり、紅茶にいれて試してみてほしいです。

 


◆事業者名【コウシ茶寮
◆商品名『北海道おてつめ最中』
◆商品の特徴
別海町の牛乳をたっぷり練り込んだコーヒー香るあんを北海道産のもち100%のパリパリの最中種に自分で詰めて食べる最中です。
既存のカフェオレあんを「大人のカフェオレあん」とし、新しく開発したミルク感の強いあんを「コーヒー牛乳」あんとして2種類のあんを作りました。
かわいいパッケージに一組入りですのでちょっとしたお土産に最適です。
◆学生コメント
新しいあんのご相談を受けたところ、阿部先生のアドバイスですぐに解決したため、担当学生は主に官能試験やビジネスエキスポなどイベント出展協力なども行っています。

 

 

 

 

 

 

 


ほかにも阿部教授のアドバイスを求める事業者は多岐に渡り、学生たちはその話を聞きながら学んでいました。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


食と健康学類農産資源科学研究室3年生6名と指導教員の阿部茂教授(左端)と小泉次郎助教(右端)


【教員・研究室一覧】
阿部 茂教授