[高大連携]前田尚之准教授らと附属とわの森三愛高校生らの共同研究結果が査読雑誌「食肉の科学」に掲載されました。
Date:2024.12.24
NEWS No.56(2024年度)
[高大連携]前田尚之准教授らと附属とわの森三愛高校生らの共同研究結果が
査読雑誌「食肉の科学」に掲載されました。
高大共同研究で実施した異なるチップで燻煙したベーコン中の多環芳香族炭化水素の生成評価に関する研究が2023年度の高大共同研究の発表から日本食品衛生学会での発表に続き、査読雑誌「食肉の科学」に掲載されました。
EUならびに各国で発がん物質として規制されている多環芳香族炭化水素(PAH)において、日本ではまだ基準値が設定されていません。そこで本研究は食肉製品の工程で実施されている燻煙による食品の安全を保障するため、日本で主に使用されているサクラ、ヒッコリー、クルミ、ナラ、リンゴと食肉科学研究室で進めているアカエゾマツで燻煙したベーコン中にPAHが残留または生成されていないかを評価した研究となります。
論文はコチラ➡異なるチップで燻煙したベーコン中の多環芳香族炭化水素の生成評価
高校生も測定方法の確立やアカエゾマツベーコンの作成からPAHの残留,生成評価の実験に携わりました。
すべての燻煙材からPAHは検出されなかったことから、今回、酪農学園生協で販売されたアカエゾマツベーコンもこの研究の成果によって、安全・安心に食べることが出来ます。
2024年12月23日(月)、共同研究をした酪農学園大学附属とわの森三愛高校関係者が本学食品加工実習室を訪れ、査読雑誌への掲載報告とともに、ベーコンの試食を行いました。
高校からは、共同研究者である澤辺真人教諭と高校生の石間 都衣さん、諸橋 里穂さん、小倉 孝旺さんの3名が参加しました。
高校生3名からは、ベーコンの製造過程を知るとともに、遠心分離機やマイクロピペッターなど、はじめて触れる機械・器具の操作や、試験に使用した試料は0.01g単位で秤量する作業など、新しい発見や経験を積めたことについて感想がありました。
前田准教授からのコメント
アカエゾマツベーコンはこれまでのベーコンにはない風味をもった新感覚のベーコンとなります。
大変ご好評いただきましたので、次回の販売は未定ですが酪農学園大学オリジナルベーコンの一つとして、製造できればと考えています。
次回の販売が楽しみです。
【関連】
前田 尚之 准教授(食と健康学類 食肉科学研究室)
https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9367.html
岩﨑 智仁 教授(食と健康学類 食肉科学研究室)
https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9348.html
酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校
https://www.san-ai.ed.jp/
大山春雪さぶーる株式会社
https://www.saveur.co.jp/