「ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の国際認証取得に係る発表会」を開催
Date:2024.12.24
NEWS No.57(2024年度)
「ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の国際認証取得に係る発表会」を開催
2024年12月20日(金)に、「ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の国際認証取得に係る発表会」を開催しました。
ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE; The European Association of Establishments for Veterinary Education)は国際的な獣医学教育認証機関であり、獣医学教育の質と水準の保証とその向上を目的として、公的な外部機関として品質保証を行っています。
本学は、2018年頃からEAEVE取得を目指してさまざまな取組を行ってきましたが、2024年12月10日にEAEVE認証の通知がありましたので、発表会を開催いたしました。
冒頭、岩野英知学長(獣医生化学)から、「EAEVEの取得は私立大学・単独大学では国内初の快挙である。新しい取組は時には学内で批判や反対もあったが、およそ10年にわたり教職員たちは非常に頑張ってきた。自らの組織のなかで議論を重ねて、取組を進めて成果を上げてきて取得に至った。EAEVE認証を取得したことは快挙だが、今後のことを考えると非常に大きな1ページでとなり、さらに獣医学群が発展していくことを期待できる取得となった。」とあいさつがありました。
つづいて、獣医学群の山下和人学群長(獣医麻酔学ユニット)から「国内にある17の獣医科大学では獣医学教育の質をいかに保証するかという議論を進めてきた。EAEVEでは卒業後1日目から獣医師として能力を持っていることを保証することが求められる。本学では動物愛護の思想から生体を実習で用いないようにスキルスラボを整備した。さらに少人数でのクリニカルローテーションを入れたカリキュラムを整備した。今後も国際通用性がある獣医学教育をサステイナブルに向上させることをお約束する。」とあいさつがありました。
次に、獣医学群教育改善室の鈴木一由室長(獣医臨床病理学)から、本学がEAEVE認証を目指して取り組んできたさまざまな教育改革について、詳細に説明がありました。
施設紹介は、獣医学類の井坂光宏学類長(伴侶動物外科学)から附属動物医療センターの施設紹介について、同じく獣医学類の華園究准教授(画像診断学)からスキルスラボ棟について説明がありました。
最後に、獣医学群学生委員会SAVER(SAVER; Student Association for Veterinary Education, Rakuno Gakuen University )について、獣医保健看護学類の林英明学類長(動物生命科学)から設立に至った経緯などについて説明があり、学生代表の藤井紗慧(獣医学類5年, 疾患モデル学ユニット)から活動内容について報告がありました。
発表会終了後、スキルスラボ棟と附属動物医療センターの見学会を実施しました。スキルスラボ棟では動物のシミュレーターやモデル、模擬動物病院などをご覧いただきました。
【関連】
◆ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の国際認証取得と獣医学教育改革への取り組み
https://www.rakuno.ac.jp/archives/15340.html
◆ヨーロッパ獣医学教育機関協会(EAEVE)の認証を取得
https://www.rakuno.ac.jp/archives/15614.html