本学大学院獣医学研究科3年の今泉法子さんが第29回日本乳房炎研究会学術集会で高居百合子学術賞(基礎研究部門)を受賞しました
Date:2024.12.27
NEWS No.61(2024年度)
本学大学院獣医学研究科3年の今泉法子さんが
第29回日本乳房炎研究会学術集会で高居百合子学術賞(基礎研究部門)を受賞しました
2024年10月19日に広島国際会議場で開かれた第29回日本乳房炎研究会学術集会において、本学大学院獣医学研究科3年の今泉法子さんが、「高居百合子学術賞 基礎研究部門」を受賞しました。
受賞演題
牛マイコプラズマ乳房炎の病態形成に関連するMycoplasma bovisの病原因子およびウシ乳腺上皮細胞の免疫学的応答性の解明
受賞コメント
今泉法子さん:乳房炎を研究する専門家が集う学会において研究を評価していただき、大変光栄に思います。本学会や夏に行われる乳房炎サマーキャンプを通して乳房炎研究に関する最新の知識を得るとともに、日本乳房炎研究会の先生方に自身の研究に関する様々なご助言をいただいてきました。本ユニットの樋口教授、権平准教授、そして乳房炎研究会の諸先生方に心より感謝申し上げます。
乳房炎は牛乳を産生する乳牛の職業病と呼ばれることもあり、乳房炎の治療費や生産性の低下によって大きな経済的損失をもたらします。今後も獣医療や研究を通して乳房炎と向き合い、乳房炎の有効な制御法の確立に向けて邁進してまいります。
指導教員からのコメント
マイコプラズマがどのような毒性因子で病気を引き起こすかは、これまでほとんど明らかになっていませんでした。この研究は、牛の細胞に感染したマイコプラズマの網羅的遺伝子解析からその本質を見極めようという斬新な研究でした。膨大な量の遺伝子情報を分析し、多くの重要な因子を特定できたことは、将来、本病制圧に大きく寄与するものと期待されます。
【関連】
樋口豪紀 教授(獣医衛生学ユニット)
https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9415.html