2022年度 学内共同研究成果報告会を開催
Date:2022.08.29
NEWS NO.24(2022年度)
2022年度 学内共同研究成果報告会を開催
学内共同研究成果報告会が8月22日から24日(12:15-13:00)までC5号館101教室で行われ、3日間で約60名の学生・教職員が参加しました。
<8 月22 日(月)> 司会:山口 昭弘 酪農学研究科長
演題:「ブロイラー異常硬化胸肉の発現と胸肉内血管分布との関係探索」
概要:「ブロイラー胸肉内の筋損傷領域とその近傍血管走行との関わりを指摘した初めての研究成果となります。今回の結果を基に異常硬化胸肉の発現を抑制させるため研究を進めていきます。」
演題:「乳用子牛における消化管発達に関する研究」
概要:「子牛にとって最適な代用乳の栄養組成を検討することを目的に乳糖と脂質のバランスを変えて、腸管や発育に及ぼす影響を解析しました。乳糖を高めると、消化しきれない乳糖が大腸などで異常発酵し、腸管へのダメージにつながることが懸念されていましたが、乳糖を46%くらいまで高めても、腸管への負担は少なく、むしろ消化管絨毛や重量を増加させ、バリア機能を高めることが明らかにされました。」
<8月23 日(火)> 司会:桐澤 力雄 獣医学研究科長
演題:「骨格筋のミトコンドリアの立体構造解析手法の確立と畜産応用」
概要:「生化学的に解明されている骨格筋の速筋と遅筋のミトコンドリアの特徴を三次元電子顕微鏡で解明した本研究成果は、解剖学への貢献だけでなく獣医療および畜産分野への応用を期待させるものとなりました。」
演題:「減肥に耐える植物根機能の探索:根表面の鉱物風化作用に着目して」
概要:「イネは鉱物中から養分となるカリウムを取り出すことができると考えられています。今回のイネの根表面を調べたところ、根表面が鉄を強固に吸着することが示され、これによる鉱物溶解の可能性が示唆されました。」
<8 月24 日(水)> 司会:桐澤 力雄 獣医学研究科長
演題:「プロバイオティクス乳酸菌を含有した新規発酵食肉食品の品質特性」
概要:「ヒトに有用な乳酸菌をサラミの中に加えて製造する技術を開発しました。乳酸菌は生育中に乳酸を蓄積します。そのことで風味が悪くなるので、乳酸を蓄積させないサラミ製造をする検討をしました。」
2.寺岡 宏樹 教授(獣医学類 獣医薬理学ユニット)
演題:「タンチョウによる農業被害と対応策に関する研究」
概要:「北海道のタンチョウは今や、湿原の鳥というより、多くがヒトの活動圏で生活しています。今回、タンチョウは多くの種類の作物を食べていることがわかりました。酪農家の堆肥山が穀類や野菜の有力な採餌場と考えられます。」
【関連ページ】
◇2021.10.27 学内共同研究成果報告会を開催
https://www.rakuno.ac.jp/archives/17941.html
◇2020.10.27 学内共同研究成果報告会を開催しました
https://www.rakuno.ac.jp/archives/11898.html