食と健康学類4年の増永さんと黒沼さんが 「第19回日本栄養改善学会北海道支部学術総会」で奨励賞受賞

Date:2022.12.07

NEWS NO.48(2022年度)
食と健康学類4年の増永さんと黒沼さんが
「第19回日本栄養改善学会北海道支部学術総会」で奨励賞受賞

12月4日に札幌保健医療大学で開催された「第19回日本栄養改善学会北海道支部学術総会」において、食と健康学類管理栄養士コース4年の増永薫さんと黒沼梨乃さん(指導:給食栄養管理研究室 小林 道 准教授)が発表した「北海道むかわ町の健診受診者における内陸部と沿岸部の食品群別摂取量の比較」が奨励賞を受賞しました。

<受賞演題>
「北海道むかわ町の健診受診者における内陸部と沿岸部の食品群別摂取量の比較」
● 増永薫, 黒沼梨乃, 横山知花, 太田瑠美, 木村宣哉, 八重樫昭徳, 小林道

<研究概要>
沿岸部と内陸部の住民では生活習慣や食習慣が異なることが知られていますが、近年の研究はあまり多くありません。北海道では市町村合併により、内陸部と沿岸部の地域が1つの自治体になったケースが散見されますが、このような自治体で地域間の食品摂取量を比較した研究は見当たりませんでした。そのため本研究では、むかわ町の沿岸部(鵡川地区)と内陸部(穂別地区)に居住する健康診断受診者を対象として食事調査等を実施し、2地区間の摂取量の差について検討しました。その結果、穂別地区は鵡川地区と比較して、穀類、いも類、緑黄色野菜類の摂取量が高いことがわかりました。内陸部では沿岸部と比較して、野菜の自家栽培や譲渡される機会が多く、これらの食材が入手しやすい環境にあることが関係していると考えられます。よって、同一の自治体においても、地理的特徴や基幹産業が異なる場合には、それぞれの地区の住民に合った栄養・食生活改善の方策を検討する必要性があることが考えられました。

左から黒沼さんと増永さん

◇増永さんと黒沼さんのコメント
私たちは6月と9月に現地調査を行いました。他に4年生2名と3年生3名が調査に入っており、それぞれ臨地実習や授業などが重なっていたのでスケジュールを合わせるのが大変でした。
過去の論文を調べても、このような研究は例が少なく、注目されている内容だったため学会から評価を受けたのだと思います。また、今回は自分たちが住民と直接関わって調査したデータでの奨励賞受賞だったのでとてもうれしかったです。これを励みに、来年2月の管理栄養士国家試験に向けて引き続きがんばりたいと思います。

◇小林 道 准教授のコメント
この研究では、約1週間むかわ町に滞在し、住民約450名に対面での聞き取り調査を実施しました。今回受賞の学生以外にも、多くのゼミ学生がこの調査に携わっています。また、調査地である北海道むかわ町では、本学管理栄養士コースを卒業された横山知花(旧姓:細川)さんと太田瑠美(旧姓:中澤)さんが、町職員の管理栄養士として活躍されています。現地での調査は、お二人のご尽力によって円滑に進めることができました。今回の受賞は在学生と卒業生が協力して得られた成果ということもあり、とても嬉しく思っています。

小林ゼミから2演題2組発表

 


【参考】関連記事

◆2018.12.19 本学 酪農学研究科 2年 髙橋佳琳さんが日本栄養改善学会北海道支部学術総会で表彰されました
 https://www.rakuno.ac.jp/archives/4827.html

◇教員・研究室一覧
 https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9364.html


【参考】関連リンク

◇第19回日本栄養改善学会北海道支部学術総会(リンク)
 https://hoku-ei.sakura.ne.jp/eiyoukaizen/