酪農学園大生チャレンジプロジェクト 管理栄養士ら6名が本学学生に料理を提供「野菜もぐもぐプロジェクト」を実施

Date:2023.12.08

NEWS NO.57  (2023年度)

酪農学園大生チャレンジプロジェクト
管理栄養士ら6名が本学学生に料理を提供「野菜もぐもぐプロジェクト」を実施

2023年度酪農学園大生チャレンジプロジェクトに採択された、本学の池永和奏さん( 酪農学研究科 食品栄養科学専攻 修士1年) ら「野菜もぐもぐプロジェクトチーム」の6名は、学生の野菜摂取不足の改善と野菜のおいしさを知ってもらおうと、江別市内および本学で収穫された野菜をふんだんに使い、栄養バランスの整った昼ごはんを10月20日、11月3日、11月17日の3回に渡り、各食75名に提供しました。
本企画は、学生生活援護会が本学の学生を対象にチャレンジ企画を募集し、選ばれた団体に資金支援を行う「酪農学園大生学生チャレンジプロジェクト」によるもので、池永さんは昨年に続き2度目の採択になります。



【野菜もぐもぐプロジェクトのメンバー】

大学院生5名、管理栄養士コース4年生1名で構成され、大学院生5名は、2022年度に本学管理栄養士コースを卒業した管理栄養士免許保持者であることが特徴です。
管理栄養士が中心となって、本学学生に料理を提供するのは今回が初めてのことです。そのため、学生の栄養知識の向上を目的として、食生活の改善を促すため動画やリーフレットと作成するなど、料理の提供だけでなく、参加者に対する栄養教育にも力を注ぎました。

◎院生 5名
・池永和奏
・野澤京司
・成田鈴史
・鴨崎秋美
・籠山真衣

◎管理栄養士コース4年生 1名
・市岡勉

◎教員サポーター 3名
・小林道准教授
・奥山ちひろ助手
・酒谷美佳子助手

■3回のメニュー提供は、全て給食経営管理実習室(C3号館1階)で行いました。

1回目 10月20日
ビビンバ+タッカンマリ風スープ @200円

江別産の人参(アロマレッド)、大根(三太郎)、西洋ねぎ(リーキ)を使用しています。ビビンバはそれぞれに味付けされた具をよく混ぜ合わせて食べます。野菜、そぼろ、揚げた高野豆腐の食感がよく食べ応えがある丼ものです。タッカンマリ風スープは西洋ネギの甘みが感じられる優しい味わいに仕上がりました。

2回目 11月3日
野菜バーガー+ポテトフライ+人参とキャベツのラぺ+クラフトコーラ @300円  

バンズにアボカドをぬり、ハンバーグソースにおろし玉ねぎを使うなど野菜をたくさん使う味付けや調理方法・盛り方を工夫しました。ポテトフライにはアンビシャスファーム産のシャドークイーン・ノーザンルビーと、学内(FEDREC)産の男爵・キタアカリ・インカのめざめ・メークインを使っています。ラペは酢とクミンシードを使ってさっぱりとした味わいに。コーラは色んなスパイスを使って手作りしました。

3回目 11月17日
スープカレー+サフランライス+手作りジンジャーエール @300円

スープカレーには、スープの具材やトッピングだけでなくベースにもふんだんに野菜を使い、たくさんの野菜を楽しめるようにしました。特に素揚げのかぼちゃ(恋するマロン)は甘くて美味しかったです!また、実は最も試作を重ねたジンジャーエールも大好評で最終日の提供にふさわしいメニューになりました。



■リーフレットと動画で栄養知識の普及を図りました。

モニターに動画を再生され、栄養知識などが得られる

リーフレットには簡単レシピや栄養豆知識が書かれている


池永 和奏さん(酪農学研究科 食品栄養科学専攻 修士1年)のコメント

酪農大生チャレンジプロジェクトに選ばれたのは今回で2回目になります。前回の企画では学生アスリートに向けた朝食の提供でした。作ったのはおにぎりと豚汁で、1回きりの企画だったので少し物足りなさを感じていました。今回は、3回もしっかりした昼食を提供できたことに満足しています。
私たちは本学で管理栄養士免許を取得しましたが、就職せずに大学院に進んだので、これまで学んだことをアウトプットできる場がほとんどありません。そのため、プロジェクトは、管理栄養士としての実践活動に位置付けて、「学生の野菜摂取不足の改善」と「野菜のおいしさを知ってもらうこと」を目的としました。3回のメニューは地産地消を意識して、江別で取れた野菜をたくさん使いました。野菜は江別市内の農家さんだけでなく、学内のFEDRECからもじゃがいもなどをご提供いただきました。私たちの企画にご賛同いただき、とても感謝しています。
それぞれのメニューは、北海道らしさを意識するとともに、学生受けが良いスープカレーやハンバーガー、食べ応えのある丼ものにし、気が付いたらこんなに大量の野菜を自然に摂取していたのか⁉と思える料理にしました。時間を数回に分けて予約制にし、来てくれた人が必ず食べられるように人数制限をしました。お陰様で全日ほぼ満席で、学類・学年問わずに多くの学生が食べに来てくれたことがうれしかったです。

課題となった点は、費用面でした。”チャレンジプロジェクト”の名のとおり、コーラやジンジャーエールを手作りなどレシピにも随所チャレンジを取り入れました。みんなに美味しい料理を提供するためには最低でも2回は試食をして味を完成させたいところでしたが、予算内に納めつつ、完成度の高い料理を提供するのは厳しかったです。学生に安価で美味しい物を提供したいと初日は200円で提供しましたが、次からは300円に設定し直しました。それでも安過ぎたのではないかというチーム内の意見が多かったです。
今回は管理栄養士の資格を取得した大学院生が中心メンバーになったこともあり、レパートリーを考える幅が広がりました。プロジェクトメンバーの6人だけでなく、途中で興味を持って参加してくれた学生、プロジェクトのサポーターの先生方とみんなで楽しくプロジェクトをやりきることができ、更に仲間意識が高まりました。







【参考】関連記事
◆2022.12.23「酪農学園大生 学生チャレンジプロジェクト 【RAKUNO ATHLETE MESHI プロジェクト】を実施」
 https://www.rakuno.ac.jp/archives/25727.html
◆2022.09.12「2022年度酪農学園大学 学生チャレンジプロジェクト」3団体が採択決定
 https://www.rakuno.ac.jp/archives/23806.html
2022.12.19「酪農学園大生 学生チャレンジプロジェクト 筋肉を愛し、牛乳を愛し、人を愛する三愛プロジェクト!」を実施
 https://www.rakuno.ac.jp/archives/25603.html