本学発7頭目の候補種雄牛の生産を目指して

Date:2025.10.23

NEWS NO.75(2025年度)
本学発7頭目の候補種雄牛の生産を目指して

2025年10月10日、本学のフィールド教育研究センター 肉畜生産ステーション肉牛施設(元野幌農場)において計画交配により生産された肉牛(黒毛和種)を、一般社団法人 ジェネティクス北海道様に候補種雄牛として譲渡しました。
今回、候補種雄牛となった雄子牛の父は「知恵平安(ちえひらやす)」で、令和78月期新規検定済み種雄牛として一般共用が開始され、母「たつひめ485.1点(父:英貞)」は、初産の雄子牛「拓夢平、87.2点(父:拓忠平)」を候補種雄牛として輩出しており、兄弟揃って一般社団法人 ジェネティクス北海道様に繋養して頂くことになりました。

 本候補雌雄牛の母「たつひめ4」の家系
 姉「あちゃこ382.8点(父:梅栄福)」はゲノム育種価(AHHHHH AA
 母「りな30、高85.0点(父:勝平1)」
 祖母「かりん28、高87.6点(父:勝早桜5)」
 曾祖母「もも26、高84.8点(父:百合茂)」
 3代高等登録で、共進会においても多数優秀な成績を収めており、能力と高体型を兼ね備えた当農場を中心的に支える優良家系です。

元野幌農場では、開設(2008)から現在までに6頭の候補種雄牛を輩出しています(黒毛和種5頭、日本短角種1頭)。このような成果は、長年の計画的な牛群整備の取組成果の一つといえます。日頃からゲノム育種価による科学的知見と体型得点を考慮した計画交配を教職員と学生とともに行い、地道な飼養管理の努力と牛群整備の積み重ねが大きな力となりました。今後も関係者の皆様のご協力・ご指導を賜りながら牛群整備を進めるとともに、市場性の高い子牛・肥育牛の生産を通じて、引き続き生産者の方々の経営安定に貢献できる種牛生産を目指してまいります。

本学7頭目の候補種雄牛



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【参考】関連リンク
◆フィールド教育研究センター肉畜生産ステーション
 https://www.rakuno.ac.jp/outline/farm.htm