
取得学位 | 博士 |
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研究室・ユニット名 | 獣医臨床病理学 |
研究キーワード | 牛 BRDC 高張食塩液 |
牛複合性呼吸器疾患の画像および分子生物学的病態評価と高張食塩
研究の概要・特徴
産業動物医療において、牛複合性呼吸器疾患(BRDC:Bovine Respiratory Disease Complex)は発症率が非常に高く経済的損失が大きいため子牛下痢症と並ぶ2大疾病として注目されている。BRDCの治療プログラムを確立するためには、細菌学的アプローチと平行して病態生理学的解明を行うこと、また呼吸機能の改善を目的とした治療方法を抗生物質療法に併用することが必要である。本研究はBRDC症例に対して、気管支鏡による画像診断、微量元素、エンドトキシン動態を中心に病態生理学的評価および高張食塩液の臨床薬理学的効果を評価する。
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
我々は下記の診断検査によって牛および馬の病態診断を行なっている。
エンドトキシン活性値:血液中エンドトキシン活性値のモニタリングは甚急性乳房炎の予後および治療効果の判定に有用であることを明らかにした。これらの研究成果は、BRDC の治療プログラムを構築する上で極めて有用な情報である。
各種炎症マーカー:血清アミロイドA、ハプトグロビンを中心とした炎症マーカーによる大動物の病態診断。