鈴木 一由

獣医学類

鈴木 一由 すずき かずゆき

教授

研究室番号
R I 実験研究棟

教員・研究室

取得学位 博士
研究室・ユニット名 獣医臨床病理学
研究テーマ 全ての動物種における病態評価をさまざまな手法に基づいて解明し治療に役立てる
学びのキーワード 病態生理学臨床検査学病理組織診断馬医療学牛医療学伴侶動物医療学
教育・研究への取り組み 馬、牛および犬の輸液剤の開発を筆頭に、各種動物の診断機器や治療薬の開発をおこなっています。動物を正しく診断し、適切な薬を用いて治療をするためには、動物の病態を深く理解する必要があります。そのため、全ての学部学生は、学外農場での子牛の管理、動物園水族館動物や馬の臨床研究を通して動物の疾病の成り立ちについて深く理解するように教育研究活動を行っています。
受験生へのメッセージ 獣医臨床病理学ユニットには21名の学部生の他に大学院生が4名所属しています。ユニット所属学生は大学院の研究をサポートしながら動物の病態生理学や診断学を学んだり、企業の委託研究を通して動物用医薬品や診断機器の開発に携わったりと様々な経験を通して獣医療を学んでいます。多くの学生に動物の病気の成り立ちを学んでほしいと思っています!
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研究シーズ

研究キーワード BRDC 高張食塩液
牛複合性呼吸器疾患の画像および分子生物学的病態評価と高張食塩
研究の概要・特徴

産業動物医療において、牛複合性呼吸器疾患(BRDC:Bovine Respiratory Disease Complex)は発症率が非常に高く経済的損失が大きいため子牛下痢症と並ぶ2大疾病として注目されている。BRDCの治療プログラムを確立するためには、細菌学的アプローチと平行して病態生理学的解明を行うこと、また呼吸機能の改善を目的とした治療方法を抗生物質療法に併用することが必要である。本研究はBRDC症例に対して、気管支鏡による画像診断、微量元素、エンドトキシン動態を中心に病態生理学的評価および高張食塩液の臨床薬理学的効果を評価する。

産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

我々は下記の診断検査によって牛および馬の病態診断を行なっている。
エンドトキシン活性値:血液中エンドトキシン活性値のモニタリングは甚急性乳房炎の予後および治療効果の判定に有用であることを明らかにした。これらの研究成果は、BRDC の治療プログラムを構築する上で極めて有用な情報である。
各種炎症マーカー:血清アミロイドA、ハプトグロビンを中心とした炎症マーカーによる大動物の病態診断。