
取得学位 | 博士(農学) 修士(農学) |
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研究室・ユニット名 | 保全生物学 |
研究キーワード | 野生動物 景観の連続性 GIS |
どのような景観において野生動物が生息・出没するのか?
研究の概要・特徴
都市生態系に存在する河畔林や防風林などの緑地は、陸域に生息する野生動物にとり移動経路や食物供給、休息の場といった生息域として機能しており、保全の対象となる環境である。一方、それと同時に都市生態系内の緑地は野生動物による市街地や農地といった人間の生活域への出没や野生動物との接触、精神的被害、交通事故(ロードキル)、農林業被害などの人間社会と野生動物の軋轢の場となることも指摘されている。このように、都市生態系内に存在する緑地は生物多様性にとり重要な場である一方、人間社会との軋轢が発生する場でもあり、保全と軋轢のトレードオフの関係が常に存在する環境であるため適切な管理が求められている。
そこで、本研究室では北海道札幌市近郊の都市生態系に存在する緑地を対象として自動撮影装置を用いて中型・大型哺乳類の利用状況を把握し、景観構造、特に野生動物の移動距離を考慮した緑地の連続性と中型・大型哺乳類の出没との関係をGISを用いて分析することにより野生動物が生息・出没する景観構造の特徴を評価している。
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
野生動物と人間社会の共生・啓蒙普及