保原  達

環境共生学類

保原  達 ほばら さとる

教授

研究室番号
B1-205

教員・研究室

取得学位 博士(農学)
研究室・ユニット名 生態系物質循環
研究テーマ 生態系における生物と環境との様々な結びつきを、元素や物質の分析を元に解明する
学びのキーワード 植物土壌養分元素火山灰地質
教育・研究への取り組み 生物とそれを取り囲む環境との、目に見えない「結びつき」「つながり」を明らかにする研究をしています。特に、陸上生物相の主役である「植物」とそれを支える「土壌」との関係について、双方に共通する元素や物質を手がかりに様々な謎に迫っています。こうした取り組みを通じて、生物と環境を同じ土俵で見る自然観を養い、環境や農業に関わる様々な課題の解決に活かすための教育を行っています。
受験生へのメッセージ 自然、生物、環境。こうしたものに熱い興味を持つ人は、今の時代にそこまで多いとは限りません。しかし、我々人類が生きていく上で、歴史を重ねる上で、これらとの関係を考えずして永く進むことはできません。ぜひ、これらに熱い興味を抱いている若い人が、その新鮮な熱意と好奇心を勢いに、これらに関わる問題に取り組み、道を拓いてゆく者として共に歩まれんことを期待しています。

研究シーズ

研究キーワード 土壌 腐植 物質循環
農地への腐植添加による土壌改良
研究の概要・特徴

現在農地には多くの化学肥料が与えられていますが、今後の持続的な農業のためには、国内自給が可能な有機肥料の重要性が増すと考えられます。しかしながら、どのような有機肥料や腐植を添加すれば土壌にどのような効果が生まれるか、については知見が乏しい状態です。我が国には火山灰土壌という有機物を大量に保持しうる素晴らしい鉱物が土地となっています。本研究では、この火山灰を用いた土壌鉱物活性の促進により有機物の長期保持をもたらす仕組みについて研究しています。これにより、有機質土壌の長期的持続と農作物収量への効果をさらに図ることができないかと考えています。

産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

有機質土壌は、質の良い作物を生みます。有機質土壌を持続的・長期的に保つには、有機物の保持にはたらく土壌鉱物の役割が重要となります。そのため、我が国に豊富な火山灰鉱物を用いた長期的有機質土壌の形成を図ることにより、日本の農業や産業を大いに前進させることができるのではないかと考えています。