山田 未知

循環農学類

山田 未知 やまだ みち

教授

研究室番号
C7-104

教員・研究室

取得学位 博士(農学)
研究室・ユニット名 中小家畜飼養学
研究テーマ 豚および鶏の効率的な飼養管理技術を探求する
学びのキーワード 肉畜生産中小家畜家畜飼養人工授精飼育環境エコフィード
教育・研究への取り組み 本研究室は、ブタやニワトリの飼養管理をする上で重要な技術について、ブタやニワトリの飼養施設を活用して学び、探求する研究室です。ブタとニワトリは生産の回転が速い家畜です。このため、日々の観察が重要になります。日々の観察からそのを通して問題点を抽出し、探求していける技術者を養成したいと考えています。
受験生へのメッセージ 現在、養豚や養鶏に関わる技術者は不足しています。本研究室ではブタやニワトリに興味があり、将来は養豚・養鶏企業で仕事をしたいという皆さんが、実際にブタやニワトリを用いて基礎的な知識を得られるよう、学べる場を提供しています。
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研究シーズ

研究キーワード ブタ・ニワトリ エコフィード 飼養環境
国内産未利用原料を利用した養豚用飼料の検討
研究の概要・特徴

 食品製造副産物や食品残さ,農場残さから養豚用飼料原料として利用可能な素材を探索し,その素材を効率的かつ持続的に供給可能な状態に調製する手法を考案するとともに,その素材を利用した飼料の給与による肥育豚の増体性や枝肉形質への影響を検討する。
 現在使用されているエコフィード原料の多くは高水分のものが多く,保存性に欠くため,多くはリキットフィーディングの原料として利用されているが,持続的な供給を図るためには,原料中の水分含量を低下させ,保存性を向上させる必要がある。そこで効率的に乾燥処理を行うために,原料に対し凍結→解凍→脱水処理を行い,乾燥前に原料から水分含量を低下させる方法を導入した。これにより,原料の乾燥時間の短縮が図られた。
 また,道産のアスパラガスの切り下,規格外ジャガイモ,廃棄豆腐を上記の方法にて処理,乾燥したものに加え,商品とならない小麦粉を原料として設計した飼料を給与した肥育豚の成績は市販の配合飼料を給与したブタと同等であった。

産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

国内産未利用原料を使用した養豚用飼料を設計することは,養豚用飼料の安定的な供給につながるとともに,国内産原料を最大限に活用した豚肉生産も可能となり,今後の我が国の持続的な肉豚生産のためには不可欠であると考える。