松山 亮太

獣医学類

非公開: 松山 亮太 まつやま りょうた

講師

研究室番号
B2-105
取得学位 博士(獣医学)
研究室・ユニット名 獣医疫学
研究キーワード 感染症疫学 非感染症の疫学 データ分析

ヒト・家畜・野生動物の疾病制御にむけた流行・蔓延メカニズムの理解と対策効果の分析

研究の概要・特徴

ヒト・家畜・野生動物の感染症を中心として、疾病の流行制御にむけて、「どのような対策が集団での流行を抑制するのに有用であるか」を明らかにするために研究を行っています。
また、対策の有用性を明らかにするためには、集団における疾病の流行・蔓延の背後にあるメカニズムを理解する必要があります。そのために数理・統計をもちいたデータ分析を行っています。
2022年現在で取り組んでいる/関わらせて頂いているテーマは
・イノシシの豚熱の流行動態とワクチン散布の効果の推定
・保健指導や検診の効果推定(女子児童の貧血改善、子宮頸がんなど)
・コウモリの病原体保有に関する生態学的研究
・介入効果のシミュレーション(学校閉鎖の効果推定)
・その他、人・家畜・野生動物における感染症の流行動態と対策の効果の推定
(HIV、牛伝染性リンパ腫、PRRS、魚病、食肉目の疥癬など)
などがあり、多様な課題を対象に研究を行っています。

産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

ワクチンや治療の効果というのは個体レベルで考えられがちですが、集団レベルでの効果を考えることはとても重要です(たとえば集団免疫など)。
集団レベルを対象とした分析手法を、スケールを変えて細胞・病原体レベル(体内/試験管内実験環境内での数理解析)や集団間のレベル(農場間の分析)の研究へと応用もできます。
SDGsやワンヘルスといった概念が重視されてゆく社会的な流れの中で、動物やヒトの集団レベルでの健康を目指すための意義ある研究を実施することを心がけて、研究活動をしています。何かありましたらお気軽にご相談ください。