
取得学位 | 博士(獣医学) |
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研究室・ユニット名 | 獣医解剖学 |
研究キーワード | 腱 コラーゲン 3D電子顕微鏡 |
腱分岐部の微細構造の3次元化
研究の概要・特徴
運動器の一つの腱は断裂や腱鞘炎など、腱の障害が起きた時に回復に時間がかかる、あるいは元の状態に戻るまでに時間がかかること、本来は平行に整列しているコラーゲンの走行が乱れることが知られています。
私達は正常な状態でもコラーゲンの走行が乱れている部位を発見し、その部位を光学顕微鏡や電子顕微鏡を用いた形態学的手法で詳細に解析し、腱の障害から早く回復することにつなげるための基礎研究をしています。ウシの浅趾屈筋腱分岐部を用い、腱分岐部は①腱分岐部のコラーゲンの走行は交差し、一部は編み込むこと、②腱細胞は多角柱形から紡錘形に変化することを、3次元電子顕微鏡を用いて明らかにしました。
現在は腱分岐部全域の観察を行うためにさらなる研究を行っています。また、形態の変化した腱細胞の細胞連絡様式についても迫ります。
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
私が得意とする電子顕微鏡を用いた3次元解析は他の組織、動物にも応用可能です。