髙橋 直紀

獣医学類

髙橋 直紀 たかはしなおき

講師

研究室番号
A4-106

教員・研究室

取得学位 博士(獣医学)
研究室・ユニット名 獣医解剖学
研究テーマ 解剖学から解く生体・形態機能
学びのキーワード 解剖臨床解剖組織生命科学生体機能形態機能
教育・研究への取り組み 獣医学の専門科目のうち、動物の構造や組織について学ぶ解剖学と組織学を担当します。
どちらの科目も動物を診察、病気の診断をする為の基礎となる重要な科目です。
研究では、動物の組織や細胞を様々な顕微鏡で観察し、その「かたち」からどのような働きや役割をしているかを解き明かします。
また、組織や細胞の「かたち」を3次元的に可視化して、真の立体構造を明らかにすることを目指します。
受験生へのメッセージ 昨今の感染症や動物に関連する課題がある中、獣医師は動物の健康を守るだけではなく、人の健康を守ることに貢献するなど、国内外でとても広い領域で活躍しています。
ですので、現時点であなたがどのような獣医師になりたいか明確でなくても大丈夫です。
豊かな自然に加え、札幌という都市にも近い恵まれた環境の本学で学ぶ中であなたらしい理想の獣医師像をじっくりと探してみませんか?

研究シーズ

研究キーワード コラーゲン 3D電子顕微鏡
腱分岐部の微細構造の3次元化
研究の概要・特徴

運動器の一つの腱は断裂や腱鞘炎など、腱の障害が起きた時に回復に時間がかかる、あるいは元の状態に戻るまでに時間がかかること、本来は平行に整列しているコラーゲンの走行が乱れることが知られています。
私達は正常な状態でもコラーゲンの走行が乱れている部位を発見し、その部位を光学顕微鏡や電子顕微鏡を用いた形態学的手法で詳細に解析し、腱の障害から早く回復することにつなげるための基礎研究をしています。ウシの浅趾屈筋腱分岐部を用い、腱分岐部は①腱分岐部のコラーゲンの走行は交差し、一部は編み込むこと、②腱細胞は多角柱形から紡錘形に変化することを、3次元電子顕微鏡を用いて明らかにしました。
現在は腱分岐部全域の観察を行うためにさらなる研究を行っています。また、形態の変化した腱細胞の細胞連絡様式についても迫ります。

腱分岐部の紡錘形を呈す腱細胞 腱分岐部の紡錘形を呈す腱細胞
腱分岐部で編み込んで走行するコラーゲン細線維 腱分岐部で編み込んで走行するコラーゲン細線維
腱分岐部のコラーゲン細線維の立体構造 腱分岐部のコラーゲン細線維の立体構造
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

私が得意とする電子顕微鏡を用いた3次元解析は他の組織、動物にも応用可能です。