本学大学院2年の池永和奏さんが、北海道体育学会の令和6年度若手研究者賞に選ばれました。

Date:2024.12.08

NEWS No.47(2024年度)
本学大学院2年の池永和奏さんが、北海道体育学会の令和6年度若手研究者賞に選ばれました。

2024年11月30日(土)~12月1日(日)、苫小牧工業高等専門学校を会場に開催された「令和6年度北海道体育学会第63回学会大会」において、本学大学院酪農学研究科 食品栄養科学専攻 修士課程2年の池永和奏さんが若手研究者賞を受賞しました。

食・健康スポーツ科学研究室では、2018年度「第58回大会」の佐藤未来さん、2019年度「第59回大会」の八田早那子さん、2021年度「第60回記念大会」の藤江衣織さん、「第61回大会」の山崎祐太さんに続く、受賞となりました。

右から2番目が池永さん

発表する池永さん

<演題>

「低温環境における運動前の糖質溶液摂取が運動誘発性低血糖に及ぼす影響」
池永和奏,垣内ちひろ,藤江衣織,成田鈴史,吉本香乃,柴田啓介,山口太一,東郷将成,瀧澤一騎

<研究概要>

糖質を摂取し、血糖値と血液中のインスリン濃度が高い状態で運動を開始すると、運動中に急激に血糖値が低下し、運動誘発性低血糖が生じることが明らかとなっています。運動誘発性低血糖には様々な要因が影響を及ぼすことがわかっていますが、今回、私たちは北海道ならではの“低温環境”に着目しました。低温環境では糖代謝が亢進することが報告されています。私たちは低温環境では運動誘発性低血糖が生じやすく、血糖値がより低下すると予想し、低温環境(10℃および3℃)における運動開始30分前の糖質溶液摂取が運動誘発性低血糖に及ぼす影響を、常温環境(20℃)の場合と比較しました。本研究の結果、私たちの予想に反し、すべての環境温で運動誘発性低血糖が生じ、低血糖の生じやすさやその程度には違いがなかったことが明らかとなりました。

 

<池永さんからのコメント>

実験中はとても寒く験者も被験者も震えながら頑張りました。若手研究者賞をいただくことができとてもうれしく思っています。寒さに耐えた甲斐がありました!

 

池永さんの今後の活躍に期待です。


[関連]

山口太一 教授(食・健康スポーツ科学研究室)https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9360.html

柴田啓介 講師(食・健康スポーツ科学研究室)https://www.rakuno.ac.jp/archives/teacher/9341.html

◆2022.11.18 4年生の山崎祐太さんが 「令和4年度北海道体育学会第61回大会」で若手研究者賞を受賞
◆2021.12.11 大学院生の藤江衣織さんが「令和3年度北海道体育学会70周年兼第60回記念学会大会」で若手研究者賞を受賞
 https://www.rakuno.ac.jp/archives/18925.html
◆2019.12.25 大学院生の八田早那子さんが「平成31年度北海道体育学会第59回大会」で若手研究者賞を受賞 
 https://www.rakuno.ac.jp/archives/7708.html
◆2018.12.10 大学院生の佐藤未来さんが「平成30年度北海道体育学会第58回大会」で若手研究者賞を受賞
 https://www.rakuno.ac.jp/archives/4768.html

◆北海道体育学会  
 http://www.hspehss.jp/