
教員・研究室
取得学位 | 博士(教育学) 修士(教育学) 学士(教育学) |
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研究室・ユニット名 | 食・健康スポーツ科学 |
研究テーマ | 食、健康、運動、スポーツに関わる問題や疑問を科学的に明らかにする |
学びのキーワード | スポーツ 運動トレーニング健康スポーツ栄養ストレッチング |
教育・研究への取り組み | 本研究室では、運動およびスポーツを行っている人により良いトレーニング方法と栄養摂取方法を提供することを目的に、トレーニング科学およびスポーツ栄養学に関する研究を行なっています。具体的には、ストレッチング、レジスタンストレーニング(筋トレ)などのトレーニング方法、運動およびトレーニング前後の栄養摂取方法についての探求を続けており、得られた成果をスポーツの現場に還元しています。 |
受験生へのメッセージ | 北海道の管理栄養士養成課程を有する大学でトレーニング科学とスポーツ栄養学の両研究ができるところは今のところ酪農学園大学しかありません。また、本研究室の大学院修了生2名が公認スポーツ栄養士を取得し、研究で得られたエビデンスをスポーツの現場に還元する活動をしています。北海道でスポーツ栄養学を学び、その学びを活かしたいのなら、是非、酪農学園大学にお越しください。お待ちしております。 |
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研究室探訪 |
研究シーズ
研究キーワード | スポーツ栄養学 ストレッチング 運動 |
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パフォーマンス向上のためのコンディショニング法を明らかにする
研究の概要・特徴
○運動前後の栄養摂取に関する研究
糖質は持久性運動時の主なエネルギー源である.そのため,持久性運動前の栄養摂取方法として糖質摂取が推奨されている.ところが,持久性運動前に糖質を摂取して血糖値や血中のインスリンの濃度が上昇した状態で運動を開始すると運動中に低血糖(運動誘発性低血糖)を引き起こし,運動に悪影響を及ぼす場合がある.我々の研究室では,運動前の糖質の摂取タイミングや摂取量の違いが運動中の血糖値に及ぼす影響を検討し,運動中に低血糖を引き起こす糖質摂取タイミングや糖質摂取量を明らかにしている.具体的には,運動直前(4分前)に糖質30gを含む500mLの糖質溶液を摂取した場合には運動中に低血糖を引き起こさないものの,運動30分前に摂取した場合には運動中に低血糖を引き起こすことを明らかにした(藤江ら,印刷中,下左図).また,市販の500mLのペットボトル飲料に含まれるような31g,45gおよび60gの糖質を含む500mLの糖質溶液の摂取によって,運動中に低血糖を引き起こすことを明らかにした(吉本ら,印刷中,下中図).
この他にも運動後の栄養摂取方法に関する研究も進めており,運動前後の栄養摂取が運動中あるいは運動後の血液性状に及ぼす影響について検討する研究手法を用いて,スポーツ栄養学的側面から考えるより良いコンディショニング方法を明らかにしている.
○運動前後のストレッチングに関する研究
運動前のストレッチングの目的のひとつに運動のパフォーマンスを向上させることがある.我々の研究室では,瞬発的運動や持久性運動の前のストレッチングが各運動のパフォーマンスに及ぼす影響を検討し,各運動前に良いウォームアップ方法を提案してきた(下右図).
また,運動後のリカバリーに有効なストレッチング方法を明らかにする研究も進めており,運動前後のストレッチングが運動のパフォーマンスや疲労等に及ぼす影響について検討する研究手法を利用し,より良いコンディショニング方法を明らかにしている.
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
スポーツ選手は試合でより良い成績を収めることを望んでいる.そのために日々,効果的なトレーニングを遂行し,より良い状態で試合を迎えられるようコンディショニングに注力している.我々の研究室では主に栄養やストレッチングに着目し,スポーツパフォーマンスを向上させるためのコンディショニング方法を,血液性状やスポーツパフォーマンスの測定評価を用いて明らかにする研究を行っている.