
取得学位 | 博士(農学) 修士(農学) |
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研究室・ユニット名 | 環境動物学 |
研究キーワード | 野生動物 DNA 保護管理 |
野生動物の保護や管理のためのDNA解析
研究の概要・特徴
希少野生動物の保護・保全,外来種や有害鳥獣の管理・対策を行う際に,効率的な計画の立案や実施の促進のため,対象種の生態的特徴と調査目的に見合ったDNA実験の技術開発と遺伝的解析を進めている.
近年,DNA解析技術が飛躍的に発展・普及し,野生動物においても様々な局面でDNA解析が活用されるようになっている.希少野生動物の保護・保全,外来種や有害鳥獣の管理・対策においては,対象種の遺伝的多様性を評価したり,多様性の地理的な分布パターンを把握することで,個体群動態の過去と未来を予測し,効率的に信頼性の高い計画を立案することが出来る.その他にも,食性解析,種判別,個体識別,血縁解析など,野生動物の調査においてDNA解析の活用できる局面は多岐にわたり,対象種の生態的特徴と調査目的に見合ったサンプリング計画の提案やDNA実験技術の開発,および遺伝的解析に取り組んでいる.
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
野生動物のDNA解析を行うには,適切な計画立案やサンプリングを行うことがまず重要で,実験には専門的な技術,得られた解析結果の解釈には専門知識が必要である.また,高額な機器や試薬も必要となるが,本学の研究活動と連携することにより,比較的小規模な予算で解析を実現できる.
希少野生動物の遺伝的多様性の評価
個体群管理における遺伝的管理ユニットの把握
外来種の定着過程の推定
動物の痕跡や死体等からの種判別
動物痕跡の個体識別による行動圏推定
対象種の系統学的位置の推定