小川美弥子

食と健康学類

小川美弥子 おがわ みやこ

講師

研究室番号
C3-403

教員・研究室

取得学位 修士(栄養学)
研究室・ユニット名 臨床栄養管理学
研究テーマ① 住民の栄養状態向上のための小売店をフィールドとした取組・研究
学びのキーワード① 臨床栄養管理低栄養予防食環境整備食事バランス食の選択力
研究テーマ② 管理栄養士の業務の質向上や効率化のための研究
学びのキーワード② 臨床栄養管理リスクマネジメント業務の質向上組織力向上数理モデル
教育・研究への取り組み  臨床栄養管理学研究室では,卒業後の管理栄養士として働く分野の,主に病院や高齢者施設,保健所や市町村における行政で行う業務に直結する教育や研究を行っています。平均寿命が世界的にもトップクラスである日本では,健康寿命の延伸が重要な課題の一つとなっています。若い頃からの健康的な食事の知識や食の選択力をつけること,また高齢期での食の問題を理解したうえでの低栄養予防,食事療養が必要な方への日常の食事療法の行いやすさに対する教育やサポートは,管理栄養士に求められている責務の一つです。この研究室ではそういったことを,大学の授業で学んだ内容を,実際のフィールドで直接住民と関わりながら実践し,管理栄養士職の理解を深めることを目的としています。
受験生へのメッセージ

研究シーズ

研究キーワード 臨床栄養管理 食環境整備 リスクマネジメント
「食生活改善のための食環境整備」「栄養士現場でのリスクマネジメント」
研究の概要・特徴

健康を維持することや病気の重症化を予防するためには,日々の食事管理が重要になりますが,毎日の食事の摂り方を理解したり実行することは難しいと感じる人は多いです。そこで,スーパーやコンビニなどの中食(総菜や弁当),レトルトや缶詰,冷凍食品などの加工食品を上手に利用して,食の選択力や使い方を身につけるための食教育を,誰もが訪れるスーパーマーケットをフィールドとして,取り組みや研究を行います。
もう一つのテーマでは,栄養士・管理栄養士の業務における,技術の質,業務の向上・効率化,組織力の向上,これらを含むリスクマネジメントについて,数理モデルなどを活用して,現状の問題構造を可視化し,効果的な改善策を構築するための研究を行っています。

産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

・惣菜等は自宅での手作り料理に比べると割高になりますが,惣菜・加工食品・生鮮食品を組み合わせることで,一食の単価を下げることができます。消費者側のメリットと、スーパーマーケット側の販売促進に繋がるような提案をしたいと考えます。
・糖尿病や高血圧,腎症の方など食事療法が必要でありながら,独居でかつ自炊が困難な方がいます。このような方に,スーパーマーケットの中食や加工食品,生鮮食品全体を含めて実践できる活用方法,食材の選択方法などを消費者に提案したいと考えます。
・各分野の給食施設における給食業務は非常に複雑で多岐にわたります。リスクマネジメントの観点から、複雑な業務体系に潜む問題の構造を明らかにしませんか。