五田 嘉倫

獣医学類

五田 嘉倫 ごだ よしみち

助教

研究室番号
動物医療センター 214

教員・研究室

取得学位 博士(獣医学)
研究室・ユニット名 画像診断学
教育・研究への取り組み 私は画像診断、特にMRI・CT検査を専門にしています。附属動物医療センターでは、画像診断科として各診療科と協力し、病気の診断を支援しています。
「見えないものを診える」ようにするために研究を行っています。つまり見えない生体内を映した画像からどのような病気の可能性が高いか診断できるようにする研究をしています。特にDual energy CTを用いて、診断能の向上・治療効果の客観的評価を目指しています。
受験生へのメッセージ 画像診断学は多くの病気の特徴を知らないといけない学問で大変ですが、大変興味深い学問です。
附属動物医療センターでは、獣医療で日本唯一である最新のCT装置が稼働します(25年稼働予定)。最新機器を用いて、勉強し、多くの動物の命を救える獣医師になりませんか?
一緒に楽しく勉強、研究をしましょう!北の大地でお待ちしております。

研究シーズ

研究キーワード MRI CT 画像診断
Dual-energy CT および高磁場MRIにより得られた各種パラメータの解析とその臨床応用
研究の概要・特徴

<CT検査>
獣医療において、Dual-energy CTを用いた研究はほとんどありません。Dual-energy CTとは従来のCT検査とは異なり、2種類の異なるエネルギーのX線で撮像する方法です。この技術により、今までは得られなかった様々な情報を得ることが出来ます。
まず、物質密度画像から得られるヨード密度画像は例えば、腫瘍の良悪診断や腫瘍治療効果の判定に利用できないか期待されています。
また、物質の成分分析も画像から可能とされており、ヒトでは胆石・尿路結石の成分分析に利用されています。これらが動物でも利用できるようになると、手術せずに食餌療法などで治療が可能になるかもしれません。
このようにDual-enenrgy CTを活用することでこれまで以上に動物の負担を軽減でき、かつ、診断能の向上、治療方法の適切な選択が可能になることが予想されています。これら技術を臨床応用できないか日々研究を進めています。

<MRI検査>
獣医療におけるMRI検査技術はこの数年で格段に進歩し、一般的な検査になってきました。しかし、ヒトと比べると多くのことが分かっていません。
私はなかでも、拡散テンソル画像というちょっと特殊な画像を用いて腫瘍の種類をMRIで鑑別できないか研究しています。この画像から得られる情報を用いることで、抗がん剤が効く腫瘍なのか手術しないといけない腫瘍なのか判断できる可能性があります。


このように私は画像検査が、より動物にやさしい検査になるように日々研究をしています。


産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

イヌ・ネコに限らず多くの動物(ラット、ブタ、水族館動物、ニワトリなど)のMRI・CT撮像を経験しているため、多くの動物種に対応して画像を提供することができます。
動物実験モデルによる各種画像解析が必要である場合はご相談ください。