教員・研究室
| 研究室・ユニット名 | 生産動物内科学 |
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| 研究テーマ | 生産獣医療の個体診療と群管理における生産性阻害因子に関する研究 |
| 教育・研究への取り組み | 教育は産業動物(主に牛)の取り扱い、内科疾患に関する診断、検査、治療に関することを中心におこなっています。研究は、1)牛の分娩前後の栄養代謝、炎症そして生殖器の回復状態と長期的な生産性との関連、2)工学系の研究者と共同開発したセンシング技術を用いた疾病の発生予測とその程度の評価について研究しています。 |
| 受験生へのメッセージ | 生産動物は日本の食を支えるとても大事な役割を担っています。その生産動物の健康へのケアついて関わるのはもちろんですが、それに加えて農場の生産性をいかに引き上げていくか?という畜産農家さんの経営全体に関わることもできるのが生産動物獣医師です。本当に楽しくやりがいのある職域だと思います。一緒に勉強してみましょう! |
研究シーズ
| 研究キーワード | 牛における効率的な繁殖管理の開発 分娩後の子宮修復・炎症と長期的な生産性 センシング技術用いた生産性の向上 |
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生産獣医療の個体診療と群管理における生産性阻害因子に関する研究
研究の概要・特徴
私の研究について、①分娩後の牛の長期的な体調に大きく影響する分娩前後の牛の栄養代謝状態の評価;血液生化学検査、無機イオンの動態、炎症状態の程度、臨床的な牛の体型の評価方法について検討し、②分娩後の生殖器の回復状態;臨床的なスコア、直腸検査、超音波検査による生殖器の評価を行い、③生産性・経済性への影響:繁殖成績や乳生産を評価することで、畜産業における効率的な生産性向上に寄与する研究を目指しています。また、技術の向上に起因して、畜産業界にもセンシング技術が普及してきており、個々の牛にセンサーを装着してリアルタイムにかつ連続的に生体データを取得することができるようになってきており、以前では評価できなかった牛の変化や疾病の予兆などを検出できる可能性が高まっていると考えています。そのため、分娩前後の状態とその後の生産性についてセンシング技術を併せて解析することで、独自性の高い研究が実施できると考えています。
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
畜産業界は何かと逆風が強いと考えられていますが、牛の生体情報を適切に集め、評価し、その状況に対して適切に対応していくことで、非常に高い生産性と経済性を確立できると考えております。そのため、畜産の基本である「観察」と「記録」を改めて生体から取得し解析するとともに、それらの生体情報と個々の牛から得られる行動量・反芻量などのデータを組み合わせることで、労働力を適度に軽減しながら高い生産性を保つことができると考えています。ご興味ある方是非一緒にお仕事してみませんか。