小糸健太郎

循環農学類

小糸健太郎 こいと けんたろう

教授 農食環境学群長

研究室番号
A3-503

教員・研究室

取得学位 博士(農学)
研究室・ユニット名 国際経済学
研究テーマ 国際的な視野で食料・農業・地域の問題を学ぶ
学びのキーワード 農業経済学貿易生産性食料自給率社会調査統計学
教育・研究への取り組み 研究室の全体テーマは、貿易の自由化の問題に関連した農業・食料・地域の諸問題について経済学・統計学を用いて分析することです。具体的には、貿易自由化の影響、農業・酪農の生産性などを分析します。研究室では、文献の輪読、農業の現場を視察、統計分析の演習などにより、基本的な知識を身につけ、自ら設定した課題について、卒業論文をまとめます。
受験生へのメッセージ 農学・畜産学の学びは幅が広く、楽しい内容が多くあると思います。生物学・化学などをベースとした自然科学の分野だけではなく、社会の制度や人々の行動を分析する社会科学の分野もあります。専門分野の学びだけではなく、是非、幅を広げて、いろいろな学びに出会うのも、楽しいかもしれませんよ。
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研究シーズ

研究キーワード 酪農の生産性 技術選択 自給飼料
自給飼料の利用と酪農業の生産性に関する分析
研究の概要・特徴

 土地利用型の酪農において、自給飼料生産とその利用において、労働力の制約や自給飼料の品質の不安定性、費用面などに課題があります。そのため、自給飼料生産とその利用拡大には、こうした諸問題を解決するための技術の導入と利用方法など、酪農家の工夫が重要な要素となると考えられます。
 その一例として、細断型ロールベーラの利用方法について事例から考察しました。考察から,酪農家の工夫により細断型ロールベーラの利用は,経営の効率化に様々な面で寄与できる可能性があると考えられました。事例では、1)バンカーサイロの施設投資の代替性があること、2)粗飼料の品質低下リスクを減少させること、3)粗飼料の流通が可能となることから自給飼料の利用可能性を高めることが示唆できた。また、コスト面からも作業適期の制約が小さいことから共同利用の利点があり、費用を大きく増加させずに導入が可能であることが示唆できた。

産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)

事例で取り上げた細断型ロールベーラは、サイレージの貯蔵と移動の可能性を高める技術として捉えることができ、その特徴から、自給粗飼料の利用拡大と流通拡大の可能性があると考えられます。このような技術が、酪農家でどのように活用され、どのような課題があり、どのような面で有効なのか、生産効率にどのように影響するのかを明らかにすることは、農家の技術選択において、重要な示唆を与えるものであると考えます。