教員・研究室
取得学位 | 博士(農学) |
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研究室・ユニット名 | ハードヘルス学 |
研究テーマ | 乳牛群の健康管理と生産性向上に関する研究 |
学びのキーワード | 栄養代謝飼養技術疫病予防 |
教育・研究への取り組み | 乳牛が健康に泌乳能力を発揮できるための飼養管理・飼養環境のコントロールについて取り組んでいます。畜舎、水、飼料、衛生管理、飼育密度といった要因が適切に供給されれば、ストレスや疾病を減らし、生産性(乳量や繁殖)を向上させることにつながります。講義・実習では、これら要因の基本について学びます。研究では、特に栄養管理について、消化管機能の評価やホルモンの分泌応答など栄養摂取に対する動物の反応を解析することを専門としています。これらを通して新しい飼養管理法の提案、生産現場の課題解決につなげることを目指しています。 |
受験生へのメッセージ | 酪農学園大学には、乳牛をはじめとして沢山の動物が飼育されていて、実際に見たり管理することを通して多くの疑問や課題を見出すことができると思います。皆さんが感じた疑問・課題に対して解決策を見つける力をつけられるようサポートしたいと思います。 |
研究シーズ
研究キーワード | 乳牛 栄養管理 消化管 |
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健康で効率的な乳牛および子牛の飼養管理方法に関する研究
研究の概要・特徴
子牛の哺育期、離乳移行期や乳牛の分娩移行期は、代謝疾病や消化器障害のような栄養管理に関連する疾病が多発する時期です。この期間をスムーズに移行するための効果的な栄養管理方法について関心を持ち、研究しています。
また、疾病早期発見のための血液検査システムの開発、疾病のリスク要因となる飼養環境(飼養密度、飼槽・水槽・ストールサイズ、牛の衛生環境)に関する調査・研究を同じ教室で獣医師の及川伸先生や千里今日子先生と一緒に行っています。
このように、異なる専門性を持つ教員間で連携・協力して、栄養管理だけでなく牛の暮らす環境をトータルで改善し、乳牛の高い生産能力を十分に発揮してもらうようなアプローチを実践しています。
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
乳牛が摂取した栄養素は体のなかで消化・吸収・代謝され、その結果が生産物としてもたらされます。摂取栄養素が生産物に反映される結果を単に評価するだけでなく、体の中でどのように作用して結果に結びついているか、その過程を理論的に説明することを常に心掛けています。そうすることで、体への負担が少なく生産活動を持続するために牛が何を必要としているかを知る手がかりになると考えます。栄養管理に限らず、乳牛の生産性や健康度のアップにつながる資材に関して試験などのご要望がありましたらご相談ください!