教員・研究室
取得学位 | 博士(獣医学) |
---|---|
研究室・ユニット名 | 獣医解剖学 |
研究テーマ | 解剖学から解く生体・形態機能 |
学びのキーワード | 解剖臨床解剖組織生命科学生体機能形態機能 |
教育・研究への取り組み | 獣医師の基礎知識となる解剖学と組織学の教育を担当しています。研究は身体を構成し運動を可能にする運動器系を各種顕微鏡により可視化し、身体が動くメカニズムの解明を進めています。また、臨床現場で問題となっている課題に解剖学的なアプローチから貢献できる研究も進めていきます。 |
受験生へのメッセージ | 現在の獣医師の活躍の場は皆さんの想像以上に多種多様です。酪農学園大学は圧倒的に恵まれた教育環境により、臨床獣医師だけでなく研究職など全てに対応可能な教育システムを備えています。自分らしい獣医師を選択できる本学で一緒に学びあえる日を楽しみにしています。 |
関連記事 |
|
研究シーズ
研究キーワード | 骨格筋 線維化 ミトコンドリア |
---|
酸化ストレスによる骨格筋の線維化のメカニズムの解明
研究の概要・特徴
虚血などの血行障害は骨格筋の線維化を促進して筋力の低下を起こし、そこには酸化ストレスからの一連のメカニズムが関与すると考えられています。私達はそのメカニズムを光学顕微鏡や電子顕微鏡観察による形態学的手法を主軸として詳細に解明し、予防医療に繋げるための基礎研究をしています。
現在は養鶏産業で問題となっている肉用鶏の胸肉の線維化の発症機序を解析し、飼料による予防方法の検討も並行して進めています。国外の研究者も多く取り組んでいるテーマですが、多くは遺伝子解析を中心としたものとなっています。私達は原因遺伝子の検索だけでなく、最新の電子顕微鏡観察により遺伝子の発現と微細構造の変化を同時に解析しており、これは極めて独自性の高いものとなっています。本研究のゴールは既存の飼養管理方法を変えずに線維化の発症を抑える新規飼料の開発です。そして、本研究で得た知見は他の動物の運動器疾患や加齢による筋力低下の予防方法の開発に展開していく予定です。
産業界等へのアピールポイント(用途・応用例等)
安定的な鶏肉の品質を保証して日本産鶏肉のブランド力を高めることを目標にしています。私達が得意とする手法は他の動物の畜産品の解析や運動器疾患の研究にも応用が可能です。